日本百名山巡り 九州編(霧島・阿蘇・祖母山)

おつかれさまです

 

メールの書き出しはほとんど、「お世話になります」か「おつかれさまです」なので、この導入が一番自然に感じます。

 

今年のGWは7連休が取れたので、九州の日本百名山を回収してきました。

 

屋久島(宮之浦岳)と開聞岳は去年登頂しており、九重は幼少期に登っているので、今回の行程で九州の日本百名山はコンプリートしたことになります。

 

 

【概要】

4/29 新幹線で福岡へ移動。駅前でレンタカーを借りて霧島へ移動。キャンプ。

4/30 霧島(韓国岳)登山。熊本へ移動し、市内でホテル泊

5/1 阿蘇登山。高千穂でキャンプ。

5/2 祖母山登山。阿蘇でキャンプ。

5/3-5/4 レンタカー返却。博多で食い倒れ

 

 

【霧島(韓国岳)】

えびの高原に有料駐車場があるので、そこに駐車して登山開始。8時頃。

駐車場から、遠くで火山ガスが上がっている様子が見える。

 

最初は火山ガスが流れてきて多少息苦しい感じもあったが、しばらくして標高が上がると気にならなくなる。

 

中腹から硫黄山の火山口が見える。

 

標高を上げていくともともと火山口だっただろう箇所が見えるようになる。

なかなか雄大な景色で清々しさがある。

 

 

 

大浪池は周りの雲海も相まって雄大に見える。綺麗な青さ。

 

 

山頂へは2時間もかからないうちに到着した。

リードに繋がれた柴犬も登ってきており、そこまで登山の難易度が高くないことが伺える。登山口の標高は1200mなので500mUP。

 

 

 

頂上付近からは新燃岳(しんもえだけ)が確認できる。

火山ガスをモクモクと吐き出しており、まさに活火山という感じである。

2㎞以内は立ち入り禁止となっている。

 

 

この日は大浪池の方向へ下り、そこからえびの高原の登山口へ下山した。

8時頃登りはじめ、下山したのは12時頃。イージーな山行だった。

 

この後雲がでてきて大浪池は雄大な風景を見せる。

下山途中では空中に浮いている足場などがみられて面白かった。

 

 

この日は熊本市内へ移動してホテルに宿泊。

熊本ラーメンはそこそこ美味しかったが、単純にニンニクの効いた博多ラーメンだった。あと、熊本市内は思っていたより都会だった。

 

 

 

阿蘇山

この日は熊本を6時に出発し、8時ごろに草千里に着いた。

 

草千里はいつも曇り。この日登山後には晴れていたが、あまり良さは感じなかった。

草千里は曇りで静かな方が雰囲気があって良い。

 

 

観光をして、登山を開始したのは9時頃だった。

火山活動によって火口1㎞以内は立ち入り禁止になっており、登山ルートがわかりづらかった。

 

登りはじめは火山灰が蓄積した枯山水みたいな景色だった。

 

 

そして、さらに進むとさらに灰色の景色が広がっていた。

 

一面灰色の世界である。これはなかなか見ることのできない景色だと思う。

 

 

写真だとあまり規模感が伝わらないが、大規模ながけ崩れや地盤変動がみられる。

 

 

登山コースは所詮観光客向けだろうと高を括っていたが、北アルプス並みには崖っぽいところを登らされて、登山初心者だと少し厳しそうだなという感じだった。

 

風も強かったが、天気が良くてちゃんと装備さえ揃えていれば誰でも登れるとは思う。

 

登山を始めて2時間ほどで登頂

この日は天気がよく、中岳から阿蘇の火口を覗くことができた。

 





一面灰色の世界で、なかなか刺激的な風景だったと思う。

 

 

 

一応高岳も登頂。阿蘇の草原が望める。

 

 

一面灰色の阿蘇山

草千里とは正反対の、登山をしなければ体験できない世界だった。

 

この日は翌日の祖母山登山口に近い、高千穂にてキャンプした。

晩飯はクスクスを食べたけれど、調理簡単で美味しくてキャンプ向きだと感じた。

 

 

 

【祖母山】

正直、しょぼい山である。

私は深田久弥日本百名山はまだ読んでいないが、九州の他の百名山と比べると祖母山は正直しょぼい山である。

 

深田久弥は神原登山口から登ったようだが、キャンプ場から近かったので私は北谷登山口から登り、神原登山口へ下るルートを取った。

 

朝6時過ぎに北谷登山口を出発。

前日阿蘇山を一緒に登ったメンバーは疲れたとのことで、今回は私ひとりでの登山だった。

 

 

コースタイムは登りが3時間、下りが2.5時間となっていた。

しかし、6時13分に登りはじめ、7時30分には山頂に着いてしまう。

そして下山が完了したのは9時20分である。

 

コースタイムより2時間以上も早く終わってしまった。

 

 

北谷登山口からのコースはあまり展望は良くなかったが、山頂近くから出てきた一面の霜柱が宝石のようで、ちょっと感動する綺麗さだった。

 

写真だとあまり良さが伝わらない。

 

 

山頂からは九重連山や、阿蘇山が望める。

 

 

祖母山だけに、焼きそば山(嘘です)

 

神原登山口への下りは若干きわどい箇所があるものの、基本的にはイージーで、特に植生も展望もパットしたものは見つからないまま下山した。

 

唯一、滝は立派だっただろうか。

 

神原登山口には、深田久弥が祖母山を「品格の山」と称したという旨の看板が立っていた。正直そこまで品格を感じられなかったというのが正直なところである。

 

この日は阿蘇の道の駅で温泉に入り、阿蘇のキャンプ場でBBQをした。

私は九州の鶏のたたき(ほとんど生の鶏がスーパーで売られている)が好きで毎日食べていたが、同行者には最後まで理解されることはなかった。

 

 

大観峰

福岡までの移動日は、朝に阿蘇大観峰へ車で登り観光した。

パラグライダーは死ぬまでに一度やりたいですね。

田んぼがモザイクみたいですごくオシャレでした。

 

 

 

終わり

僕に彼女ができるまで-1

大学1回生から、彼女ができた27歳までのいきさつに関するドキュメンタリー的な連載になります。

 

 

【大学一回生】

当時は実感がなかったですが、大学への進学は、これまで敷かれたレールの上を進む人生から自分で行き先を決める人生へ切り替わった瞬間だったと思います。

 

森見登美彦氏の四畳半神話大系にあこがれて京都の大学に入学した私は、最初に手当たり次第にサークルの新歓へ参加しました。

 

登山、トライアスロン、自転車、麻雀、文芸部……

 

登山は冬山がネックでやめ、トライアスロンは金銭面での負担が大きすぎてやめ、麻雀は一晩で2万円くらいが動くのでこちらも金銭的に厳しくてやめ……

文芸部は自分よりキツめのオタクっぽい人と接しているうちに冷めてきたのと、活動内容に執筆が入っていてのがキツくてやめました。

そのくせ今になってドキュメンタリーを書き始めるという矛盾よ

 

結局自転車サークル一本で決まりました。

 

 

 

それに並行して、大学に入ってツイッターを始めたので、大学の知り合いをフォローして実際に会ったりします。

 

結局、ツイッター経由で30人くらいと会いました。

ほとんど男ですが、まあ一部女子とのワンチャンもあったりして、惜しいことをしたと思うこともありました。経験不足だったのだと思いますが、今振り返れば全て良い経験でした。

 

 

 

 

【大学二回生】

キャンパスが移動し、また新たな出会いがありました。

 

大学の学食でバイトを始め、そこで一緒に仕事をしていた女子に恋をします。

可愛くて活動的で、登山部に所属をしていたので趣味の登山へも一緒に行けるんじゃないかと目論見を立てていました。

 

しかし、その目論見は3か月で崩壊します。

フラれた時のセリフは「あなたに使う時間がもったいない」でした。

 

 

 

僕は当時、どうしても彼女がほしかったので、

というのも、彼女さえできれば精神的な童貞的なものを脱せると思っていたので、

結構真剣に彼女が欲しいと思っていました。

 

正直、彼女が欲しい以外の悩みが特になかったので、私の彼女が欲しいという欲求はますます拗れていきます。

 

サークルに女子が入ったときはワンチャンを狙ってみたり、学外のバイトを始めて(学食のバイトは半年で辞めた)ワンチャンを狙ってみたり、ツイッターで出会った人とワンチャンを狙ってみたり。

 

詳細は伏せておきますが、今思えば良い経験だったと思います(2回目)

 

 

ヒッチハイクで東京へ行こうとしたこともあります。

 

この頃はファッションセンスが最悪だったこともあり、ただの不審者でした。

黄色のシャツの上に、GAPで買ったサイズの合っていないジャケットを着ていました。

 

京都南ICの近くでやっていたのですが、結局一度も乗れずに終わりました。

今やりたいかと言われれば、やりたくはないですね。

 

 

 

【大学三回生】

やっぱり彼女がほしい。

 

それ以外の悩みがなかったこともあって、結構真剣に悩んでいました。

 

サークル内での出会いというのはこの辺りから諦めていて、新しいバイトを始めたり、学外とのつながりを探したり、ナンパを真剣に考えたりします。

 

 

バイトは祇園のフレンチレストランでフロアの仕事をしていました。

一応出会いは2回ほどありましたが、実りはしませんでした。

 

学外のイベントも参加するようにはしていましたが、なかなかウマが合いません。

こんなこと言うのもどうかと思いますが、ある程度近いバックグラウンドで育った人とじゃないとの会話はあまり楽しくないです。

 

ナンパは少しチャレンジをしてみたこともありますが、やはりなかなか難易度が高いです。今やったとしても成功しないと思います。

 

 

 

出会いを求める一方で、自分磨きについても考えていました。

 

特に服です。

 

最初はGAPとかユニクロで買っていました。

 

そこから京都のロフトマンや藤井大丸へ行ってみましたがやはり高い。

Beamsセレクトショップも結構な値段します。

 

なので、ゾゾユーズドなんかも覗きましたが、結局自分に合う服が何かが全くわからない。

 

そこで私が最初に目指したのはアメカジスタイルです。

ジーパンにシャツ、冬はセーターを着るような感じです。

 

しかし、新品で買えばジーパンが1.5万円、シャツが1万、セーターが2万弱くらいとやはり高い。

 

そこでアメ村のFLAGという古着屋へ行くようになりました。

ここならシャツもセーターも5000円ほどで買える。

一気に持っている服の数が増えました。

 

 

モテる服と、オシャレは違うと思います。

今思えば、この時着ていた服がモテる服だったとは思いません。

ただ、とても良い経験になったとは感じています。

 

今は結局、スウェットや、アウトドアウェアの普段使いに落ち着きましたね。

 

 

つづく

僕はなぜアークテリクスを買うのか & 22SS アークテリクス新商品

一般的に高いと思われているアークテリクスを、 僕は大学の時に古着屋でアークテリクスを買って以来気に入ってきているのですが、その理由を簡単に書いておこうと思います。

 

〈目次〉

①アークテリクスはなぜ高いのか?

②アークテリクスにこだわる理由

・やっぱり使いやすい

・山でも街でも違和感がない

・新しいテクニカルな素材を真っ先に使用している

③22SS アークテリクスのBetaシリーズリニューアルについて

 

 

①アークテリクスはなぜ高いのか?

まず何と比べて高いのか?

定番のアウトドアウェアといえばモンベルとThe North Face(TNF)の2択でしょう。

 

モンベルの定番ハードシェル ‐ ¥26,180

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ノースフェイス特に定番とかないと思いますが

 

GORE-TEX ジャケット ¥33,000

 

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Future Light(TNF独自の防水生地) ジャケット ¥52,800

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一方でアークテリクス

 

一番値段の安いハードシェル Zeta SL ¥44,000

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モンベルと比べて+¥17,820  TNFと比べて+¥11,000

こうして見ると高いですね。

 

 

なぜ高いのか?

それは代理店(前Sun West、今アメアスポーツ)が高級路線で売り出しているからです。

 

アークテリクスは本国(カナダ)で買うとかなり安く手に入るのですが、日本ではセールもなく、定価も高めに設定されています。

 

アメリカでUSD350(現行レートで約4万円)のジャケットが日本では45,000円+税。

1割高くらいですかね。

 

それでいてセールをほとんどしません。

かろうじてアウトレットでは3~5割引きで買えるくらいです。

 

一方でモンベルとTNF(Goldwin)は両方とも日本のブランド。

アークテリクスがカナダで安いように、両ブランドは日本で安く手に入ります。

TNFはセールで3割引きくらいになりますし。

 

なので、アークテリクスが特に高いのは日本の代理店のせいです。

 

 

 

 

②アークテリクスにこだわる理由

高いのになぜ使うのか?と思うかもしれません。

 

ハードシェルを買い替える際は毎回色々なブランドのウェアを見るのですが、結局機能面でアークテリクスに落ち着きます。

 

私がハードシェルに求める点は以下です

・ポケットの位置、サイズ

…アークテリクスの定番ウェアはポケットが大きく、500mlペットボトルが普通に入ります。ポケットが小さいウェアは意外と多いです。

・フードのサイズ

ヘルメットの上からもかぶれて、調整のしやすいものが必須

・全体のサイズ感(特に丈)

TNFは丈が短い傾向にあり、あまり好きではないです。

シルエットもタイトで冬に重ね着しづらい。

・袖のテープ
マジックテープで調整できるものが必須です。TNFはここが大体ダサい。

・デザイン

カッコいいかどうか。ゴアテックスは最初、赤とか蒼とか原色系の色しかなかったのですが、その頃からアークテリクスは自社で染色して雰囲気のあるウェアを出してました。

 

こういった点を全て満たすウェアがなかなかなく、あったとしてもそのブランドのフラグシップで6~10万円くらいするケースがほとんどです。

そうなると、同値段帯でアークテリクスが買えてしまいます。

 

 

また、アークテリクスは街で着ていても違和感がありません。

モンベルを着ていたらこれから登山に行く人みたいになり、TNFもタイトなシルエットだとそういう雰囲気が強くなりますが、アークテリクスは街で着ていてもあまり違和感がなく、着やすいです。

 

丈夫なのでラフに着られますし。

 

 

そして、後述しますが最新の生地を真っ先に使用しています。

もともと止水ファスナーを開発したのもアークテリクスですし、最近でも引手やコードストッパーに樹脂製の操作性の高いものを次々導入しています。

高いモデルでは動きの鈍いラミネートの止水ジッパーではなく、引きが軽い防水のジッパーが使用されていたりします。

 

こういう点を総合的に鑑みると好きなんですよね。

 

 

 

③22SS アークテリクスのBetaシリーズリニューアル

アークテリクスで山用のベーシックな型がBetaです、

これまではSL(軽量)、LT(少し軽量)、AR(4シーズン)、SV(厳冬期)の4種類で展開されていましたが、リニューアルされてより特化したモデルになりました。

 

 

 

・Beta(無印)

アークテリクスの防水シェルで一番安い、入門モデル。300gでやや軽め。

・Beta LT Hadron

新モデル。スリップストップでLCP(液晶ポリマー)を使用しており、軽量で高強度。

衣料用でLCPが使われているのはおそらくこれが初めて?255gとかなり軽量。

・Beta LT

395g。Beta無印との違いが正直分からないが、おそらくシルエットがよりルーズなんだと思う。

・Beta AR

Gore-tex Proの摩擦に強い生地を使用したウェア。455g。一年中使うならこれ。

 

 

 

 

前からBeta SVの存在意義を疑問に思っていたのですが、22SSでは出ていません。

最新のLCPを使用した軽量に特化したモデルと、通常の生地を使用したモデル、耐久性を上げた4シーズンモデルなど 同じモデルで差をつけて4種類売り出すのはアークテリクスだけです。他のブランドだとまず1,2種類しか防水のウェアがなく、これほどの選択肢は用意されていません。

 

このように、従来のラインナップを捨ててまで機能性を追求するアークテリクスの姿勢が僕は好きです。

 

 

 

 

アウターシェルの選び方

ベースレイヤー、インサレーションと続いたウェアの選び方シリーズもいよいよ最後のアウターシェル編です。

 

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過去の記事はこちら

アパレルメーカー社員による登山・自転車用のインナー考察 - 葦原計劃

インサレーションジャケットの選び方 - 葦原計劃

 

 

 

説明することが多くてどうしても長くなるので、先に結論を書いておきます。

 

・夏は極論何選んでもいい。安くて軽いのが良いと思う

・ポケットの場所/大きさや、フードのサイズ感は重要

・秋から冬、冬から春は保温性のあるモデルを選ぶべき

 

 

まず素材の説明から入ります。

防水ウェアの生地メーカーは大きく分けて2つ、Gore-texとPertexになります。

 

Gore-tex 

Gore-tex Shakedry

Arc'teryx(アークテリクス)の「Arc'teryx Norvan Sl Padded Gore-Tex Shakedry Hooded  Jacket(テーラードジャケット)」 - WEAR

Gore-texの表地を廃した軽量モデル。異常に軽く、生地の撥水性が落ちない

(普通は表地が汚れると撥水性が落ちるが、このモデルには表地がない)

服の内側から湿気を逃がす通気性が非常に高い。

しかし耐久性に難がある。

 

 

Gore-tex Paclite(2L - 2 Layer)

素材研究室①-3】GORE-TEXの話 ~そしてPRODUCTSへ~|スポーツ用品専門店RIZAPスポーツグループオフィシャルWEBサイト

Gore-texの裏地を廃したモデル。裏地がShakedryみたいなテカテカ生地です。

軽いが若干べたつき感があり、濡れてるとひんやりする。

 

 

Gore-tex Paclite Plus(2.5L - 2.5 Layer)

GORE-TEX PACLITE® PLUS

Gore-tex Pacliteの裏地代わりにラミネートを施したモデル。微妙な凸凹があります。

凸凹によって肌に触れる表面積が減るため、濡れた時のひんやり感が低減される。

 

 

Gore-tex Active(3L ‐ 3 Layer)

Gore-Texとは一体?・種類・選び方 編【元山用品店スタッフのゴアテックス講座vol.1】

一番ベーシックなゴアテックス

表地・メンブレン・裏地の3層。裏地がトリコット(経編)のモデルがC-knit

一番バランスが取れているモデルです。

 

 

Gore-tex Pro(3L ‐ 3 Layer)

全て表地+メンブレン+裏地の3層です。

2020年頃アップデートされ、Proの中にも3モデルあります。

 

 

1.Most Rugged

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タグのPROの文字が白地に赤で書かれているのがMost Rugged。ひっかきなどへの耐久性が高く、なおかつ皮脂による撥水性の低下が起こりにくいモデルです。

 

2.Most Breathable

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こちらは赤に白抜きの文字です。

少し細い糸を使っていて軽く、湿気を逃がす透湿性も高いモデルです。

 

③Stretch

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追加で上の画像のようなタグが付いています。

若干ストレッチがあります。(本当に若干ですが)

 

別のGore-tex Proと組み合わせて、ストレッチが必要な箇所のみに使われていることが多いです。

 

 

 

黒地に白でPROと書かれているのは旧Goretex proで、全てMost Ruggedと同じコンセプトの生地です。

 

 

 

これらのGore-tex の何が違うの?

と言うと、生地の厚みと耐久性です。

 

Gore-tex Activeが一番ベーシックなタイプ。

 

ShakedryやPacliteはActiveより層が薄くて軽量なタイプ。

ただし耐久性は劣ります。

 

Gore-tex ProがActiveより耐久性の高いモデル。

ここでいう耐久性とは、外層のひっかきへの耐久性が高く、皮脂が生地に付着しても防水性・通気性が落ちにくいという点を指します。

 

 

 

 

Pertex Shield

こっちは使ったことがないので正直あまり詳しくないです

 

①Pertex Shield Pro

PUによるメンブレン層を持つ生地で、ゴアテックスとほとんど同じ構造です。

多分Goretexより細い糸を使っており、生地が薄め。

 

②Pertex Shield

内側が疎水性、外側が親水性で体から発した水分を生地の外側へ持っていく仕組み。

 

7Dの糸を使っていて軽い

(Gore-tex は30D~40D。普通のダウンの表地が12Dとかなのでそれ以上に細い糸)

 

メンブレン層がないので、防水性はGore-tex に劣りますが、湿気を外へ逃がす透湿性はGore-tex より基本的に高いです。(Shakedryには劣る)

 

Shield無印の方は防水性が低いと認識しているんですが、実際に使ったことがないので何とも言えません。Pertexは生地が薄いので、全体的にGore-tex より耐久性は劣る傾向にあると思います。逆に軽いというメリットもあります。

 

 

 

では実際にアークテリクスの主要防水ウェアのラインアップを見ていきます。

 

モデル名 素材 用途 値段(税込) 重量(g)
Norvan SL Gore-tex Shakedry トレラン 46,200 125
Norvan LT Gore-tex(C-knit) トレラン 46,200 190
Zeta SL Gore-tex Paclite Plus トレッキング 44,000 310
Beta LT Gore-tex(Active, C-knit) 登山(3シーズン) 55,000 395
Beta FL Gore-tex Pro(Most Breathable) 登山(3シーズン) 70,400 360
Beta AR Gore-tex Pro(Most Rugged) 登山(4シーズン) 75,900 460
Alpha SV Gore-tex Pro(Most Rugged) ライミング(冬季) 110,000 485

 

一番ベーシックなのはActiveを使用したBeta LT。

ベータ LT ジャケット メンズ | Arc'teryx

 

それより上はより軽量なモデル、それより下はより耐久性の高いモデルです。

一般的に300g台が普通で、200g以下は軽量モデル、400g以上は重めのモデルに分類されます。

 

 

Norvanはトレラン向けのモデルで、ポケットやドローコードなどのパーツが少ない代わりに軽量になっています。シルエットもタイトで、あまり内側に着こむことを想定していません。フードもコンパクトで、ヘルメットの上からフードは被れません。

 

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画像からも脇にポケットがないことがわかると思います。袖のマジックテープもありません。

 

 

 

Zetaより下が山用のオーソドックスなモデル。

ポケットが2個以上になり、フードがヘルメットの上から被れます。

袖を絞れるマジックテープや、裾を絞れるドローコードがついています。

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Zeta SL。シルエットが若干タイト。

 

 

Betaが一番普通の山用モデル。ZetaはBetaより裾が長め。Alphaはそれよりも裾が長く、お尻が隠れる長さ。

さらなる進化を遂げたBeta AR Jacket

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Beta AR。シルエットに若干余裕がある。

 

 

また、アークテリクスは最後のアルファ2文字でモデルのコンセプトがわかるようになっています。軽量モデルほど生地が薄くなります。

 

SL…Super Light…軽量モデル

FL…Fast and light, 軽量で通気性の高いモデル(若干トレラン寄り)

LT…Light, 通常モデル

AR…All Around, 耐久性のあるモデル

SV…Severe Wheather, 最も荒天向きのモデル

 

AlphaとかBetaといったモデル名はターゲットにしているアクティビティによって使い分けられています。ウェアの丈や、ポケットの数・場所、フードのサイズ、サイズ感などに差があります。

 

 

例えばAlphaはクライミング向けで、ナポレオンポケットという、ポケットが腰ではなく胸元についているモデルになります。(クライミング用の装備をつけてもポケットが使えるようにされている)

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僕はこのポケット使いづらいので好きではないです。

 

 

 

 

まあ、表を見ていただくと重量・生地・素材に差があることがわかると思います。

200g以下が一般的に超軽量モデルです。300-400gはベーシック、400g以上は少し重めです。

 

 

ベーシックなモデルを300g台で作れるのに、なぜ400g以上のモデルがあるのか?

いやいや、軽量性が重要なら、そもそも300g以下のモデルだけでよいのでは?

 

こういう疑問が浮かんできた人は賢いです。

 

 

 

まず軽いモデル。

当たり前ですが、使っている生地の量が少ないから軽いです。

 

シルエット…タイト目。下にダウンなどを着こむことはあまり想定されていない。

ポケット…少ない。

耐久性…比較的低い。

フード…コンパクト

保温性…低い(丈が短い、裏地が省略されていて保温性が低い)

 

このような特徴があります。

下に着こめないことが多いので、寒い時期には向きません。

 

 

 

次に重いモデル。

 

シルエット…余裕がある。下にダウンを着こむことを想定。

ポケット…多い。2~4個。

耐久性…高い。頑丈。

フード…下にヘルメットを被れるくらいの余裕。口元も大きく隠せる。

保温性…高い。裏地がついていて保温性が高い。また、丈が長いなど防風性の高いモデルが多い。

 

 

300g台のモデルはこの中間ですね。

 

 

 

下に着こむ必要のない夏はタイトなモデルで問題ないと思います。

防寒性もあまり必要ないので薄い生地でよいでしょう。

 

逆に秋から春にかけては保温性が重要になります。

下に着こめる、シルエットに余裕のあるモデルを選ぶべきです。

特に厳冬期に使用する場合は体を覆える面積が広いものが適しています。

 

 

こういった点で、生地・シルエットに差を出して、モデル名を変えているわけです。

 

 

個人的にですが、冬にアクティビティをするなら2着持ち、そうでなければ1着持ちでよいと思います。私は冬にBeta FL(Gore-tex Pro)を、夏はPaclite Plusのモデルを使用しています。

 

今年はPertexも試してみたいと思っているので、夏はそっちを買ってみようと思います。Gore-tex より安いですし。

 

 

以上

 

Uber Eatsと出前館、どこでその差がついたのか

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Uber Eatsと出前館、両方とも注文するのに使ったことはないのですが、ドライバーとして仕事をしてみて感じた圧倒的な差がありました。

 

まあ結論から言うと、Uberの本質は配車サービスであり、出前館とは配達員に対する扱いが異なります。その扱いの差が、出前館Uber Eatsの業績に圧倒的な差をつけられているように感じます。

 

出前館が負けているのはユーザーの数や広告の質ではなく、”配達員への”サービスであると気付くべきです。こんな会社がいくら広告費に金をつぎ込んでも黒字になるはずもなく、そのうち上場廃止まで追い込まれるんじゃないかと個人的には思っています。

 

 

 

 

 

Uber Eatsと出前館で大きく異なるのは、Uber Eatsは「飲食店が料理ができた時点で配達員を呼ぶ」のに対して出前館は「消費者が注文した時点で配達員を呼ぶ」システムになっている点です。

 

なのでUber Eatsは店に到着してすぐに料理をピックアップできますが、出前館は早くても5分、長いときは30分近く店で待たされます。

 

配達単価のベースが300円のUber Eatsに対し、出前館は大体600円台がベースになっていますが、実際配達してみるとUber Eatsの方が圧倒的に稼げます。出前館は店で死ぬほど待たされるので実際の配達数はかなり少ないです。

 

また、Uber Eatsはユーザー数が多いので注文が頻繁に入ってきますが、出前館はユーザー数が少ないので注文がほとんど入ってきません。また、出前館は時給で仕事をしている配達員もおり、(なるべく彼らに配達をさせた方が得なので)「1件当たりいくら」で配達する配達員へのオーダーは優先されません。そういう理由もあって、出前館は1件あたりの報酬は高いくせに、全然オーダーが入らないので稼げません。

 

アプリの操作感にも大きな差があります。

アプリから直接Google Mapのナビが始まるUber Eatsに対し、出前館はいちいち入力しないとナビが始まりません。Uber Eatsのアプリはその辺の作りこみがしっかりしており、スムースに配達が行えました。

 

Uber Eatsは通常で時給が1400円~2000円くらい行きますが、出前館は1000円前後が限界です。

 

 

 

最近は出前館がプロモーションを打ちまくってユーザー数を増やしたり、配達員の1件当たりの報酬を増やそうとしていますが、それで上記の問題が解消されるわけではありません。

 

まず、時給制で働く出前館の配達員は、Uber Eatsより時給が安いことに気付いて次第に辞めていきます。東京でこの時給は安すぎでしょ。

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次に「1件当たりいくら」で働く配達員も稼げないからと辞めていきます。

 

そうすると配達員が不足するので、出前館は1件当たりの報酬を増額して配達員を増やそうとします。すると、結局料理を注文する人の負担額が増えます。Uber Eatsが1件300円~800円くらいなのに、出前館は1件650円+4割増額で910円くらいです。

出前館の方が割高になるのでユーザーがUber Eatsへ流れます。

 

そうするとさらに配達員が稼げなくなる、というサイクルに陥ります。

なので頑張って広告や割引のプロモーションを打っていますが、根本的な原因が理解できていないので虫の息なのが出前館の今の状況です。

 

 

配達員にUber Eats同様に稼げる状況を準備できなければこの状況からは抜け出せないでしょう。そのためには、配達アプリの仕様を見直すことが最も有効だと個人的には思います。もう手遅れかもしれませんが。

ダウンから化繊へ、Gore-texからGore-tex Infiniumへ…

これは私のエッセイで、徒然と私のアウトドアウェアに関して書いているだけで、根拠も何もないことを先に断っておきます。

 

 

 

 

最近、ACRONYMというブランドのJ68-PLというジャケットを買いました。

Gore-tex Infiniumのアウターに化繊の中綿を詰めたジャケットです。

 

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私はハイスペックなアウトドアウェアが好きで、暇があればアウトドアショップで最新のアウトドアウェアを見るようにしています。そんな私でも、アウトドアウェアの最高峰がACRONYMであることに全く異論はありません。

 

 

そもそも、服にはそれぞれ由来というか背景があります。

一番わかりやすいのはミリタリー用途でしょうか。MA-1やN-3B、M-51(モッズコート)などは出自が軍でありながらも普段着として確かな地位を占めています。

 

スポーツでいえば、スケートボードとバスケットボールでしょうか。

個人的にこれはナイキの影響が大きいと思っているのですが、スケボー用の靴やバスケシューズを普通に街で履いているのは本来かなり違和感を抱くことだと思います。

adidasだとフットボールの方が強いかな?

 

最近だとこれが登山(WHT MTNG, HYKE, TNF他)、釣り(Needles, Daiwa)、キャンプ(Snow Peak)へ広がっており、新たな用途の服が街に受け要られている状況です。Monclerのバックグラウンドが登山ということからも、アウトドアウェアがいかに街に受け入れられているかがわかると思います。

 

 

 

その中でACRONYMは武術をバックグラウンドとした機能的ウェアです。

ACRONYMはドイツを拠点にする伝説的デザイナー、エロルソンヒューによるものです。彼はStone Island, Tilak, Arc'teryx Veilance, Nike ACGといった名だたるブランドの基礎を築いた天才的なデザイナーです。Stone Island,はイタリアのスポーツウェアブランド、 Arc'teryx Veilanceはアークテリクスの街着ライン、TilakとNike ACGは登山ウェアですね。

 

 

そんな彼が唯一運営しているブランドがACRONYM

様々なブランドのデザイナーを務める彼は、ACRONYMにおいて常に最高の素材を使って最高のウェアを常に生み出しています。

 

ACRONYMではGore-tex Proを使用したアウターが有名でしたが、2020年に発売されたJ68-PLはGore-tex InfiniumにProma Loft、しかも従来のチェコ製ではなく中国製という大きく方向性が転換されたウェアになります。

 

 

 

 

果たしてこれは妥協なのか?

 

そう考えたのが今回の記事の起点です。

 

 

 

 

私はそうは思いません。

 

 

___________________________________

 

私は、登山ウェアは既に一つのサミットに到達していると思います。

Gore-tex Proのアウターの下にダウン、その下にフリースか機能性のインナーを着れば荒天の雪山以外は対応できます。

 

これが登山ウェアにおける一つの到達点です。

 

 

しかし、Gore-tex Pro(Activeも含む)はシャカシャカしていて着心地がそれほど良くありません。また、生地の伸縮性はほとんどありません。

 

様々なアクティビティに使われるウェアの生地のトレンドとして、弱ストレッチがあります。これはNIKE, adidas. Uniqro等で顕著だと思いますが、記事にポリウレタンを混ぜたり、捲縮のある糸を使ったりすることで”ちょい伸び”の生地を作ろうというものです。伸びのないGore-tex の防水生地はこのトレンドから外れていました。

 

そういった状況で出てきたGore-tex Infiniumは、防水性はないもの、生地表面の微細な起毛による撥水性、ストレッチ性を備えたものです。正直山で着なければこのスペックで十分だろう、ということだと思います。私もそう思います。

 

私は田舎・都会両方で過ごしていますが、田舎では大抵車で移動するので雨に長時間さらされることはなく、都会では電車やバスが充実しているのでこちらも長い間雨にはさらされません。なので、街着ではそこまで高い防水性能は求められていません。

 

それよりは、動きやすいストレッチ性のある生地の方が優先度が高い人の方が多い。

そういった流れからGore-tex Infiniumが生まれたのだと思います。

何より、防水のGore-tex よりInfiniumの方が圧倒的に安い。

 

 

 

同様のことがダウンにも言えます。

正直、ダウンは暑すぎる。

 

店内や車内でダウンを着ていると、暑さを感じる場面の方が多いように思います。

厚手ダウンほどの保温性がどこで必要なのでしょうか?

正直Atom AR(化繊中綿ウェア、400g)でも冬のスキーを十分こなせます。

 

保温性において、ダウンはオーバースペック過ぎる。

 

 

Gore-texGore-tex  Infiniumへダウングレードしたように、ダウンもそのスペックを下げても大丈夫なように思います。保温性は化繊でも十分になってきています。化繊は気軽に洗えますし、何より安い。

 

今はPrimaloft 一強ですが、東レあたりに頑張ってこの商権を獲ってほしい

ユニクロのウルトラダウンにそろそろ引導を渡すべき時期なんじゃないでしょうか?

 

____________________________________

 

 

以上の理由から、ダウンは化繊へ、Gore-texGore-tex Infiniumへ、世代交代が進んでいくと思います。そのなかで 化繊はPrimaloft と東レ帝人がそれぞれ別ブランドをおしだしてせめぎあい、そのうち帝人あたりが最初にリサイクルポリエステルを使った中綿を出してくるでしょう。

 

弱ストレッチの撥水生地はやはり東レユニクロラインが強そう。

ユニクロサプライヤーを買いたたく能力も高そうですし。

 

おっと。

 

 

 

何より両方とも気軽に洗えるって言うのが良いですよね。

ダウンはなかなか洗おうとは思いませんし、Gore-tex も洗濯機で洗うのは少しためらわれます。

 

私はGore-tex InfiniumとPrimaloft を組み合わせたAcronymのジャケットを非常に気に入っています。生地は細い糸を使っていて高級感があってしなやか、ドレープ性もある。中綿は十分に保温性があり、しかも気軽に洗うことができる。

 

高いユーティリティを備えたウェアが流行る時代がすぐに来るでしょう。

 

 

博多グルメ旅 2021

前回の開聞岳の続きです。

 

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前日に鹿児島で安宿に泊まった私は9時に起きて前日干した洗濯物を回収する。

盗難が頻発しているとのことだったが、衣類は盗まれておらず安心しました。

 

この日は鹿児島から博多への移動日。

青春18きっぷの使用期間だったので、最初は電車で移動しようと考えていましたが、なんと鈍行だと鹿児島から博多まで1日では着かないことが判明。

急遽高速バス(2500円ほど)を予約しました。

 

バスは4時間ほど、車内でネットフリックスのSex Education Season 4を見ながら過ごす。1時間に1度のペースでSAに止まるので全然進まない。12時半に出発したバスは日が暮れ始めた17時前に博多に到着した。

 

早速ホテルへ移動。

2泊で5000円のホテルだったが、何とここは完全無人ホテルで、チェックインはエントランスに置いてあるタブレットから遠隔で行う。

 

そして部屋がこちら。

 

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1人で泊まっているのにベッドが4つある。

しかも名作と呼ばれるBKFチェア(定価10万円オーバー)が置いてある。

 

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証明もオシャレだし、普通に住める感じのホテルです。

 

 

この日は博多ラーメンShin Shinで夕食。

これまで食べた博多ラーメンの中ではトップレベルに美味しかったです。チャーシュートロトロだし。

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【2日目】

遅めに起きて、この日は11:45から13:30までしか営業していない博多ラーメン「はなもこし」へ。

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ポタージュ系のスープで優しい味、美味い。

ラー油のかかった替え玉を注文することができ、途中からは少なくなったスープでまぜそば風にいただけます。

 

食べた後は屋久島で出会ったお姉さんの酒蔵の酒を探して酒屋へ。

住吉酒販というお店、ほとんど業務用の酒屋で珍しい日本酒が多く並んでいます。

 

ほぼすべて冷蔵されているという徹底された品質管理、気になった酒を2本買いましたが製造が今年の11月と12月(12/10なのに)という新鮮さ。

 

新政も取り扱いがあるらしいです。

私はフルーティーな日本酒が好きなのですが、日がたつと風味が損なわれてしまいます。

やはり日本酒は鮮度と保管状況が大事だと思うので、こういうお店をで買うべきだなと思いました。新政の取扱店を探してそこで買えば間違いないのかな、と思ったりもしています。

 

 

買ったお酒はこちら。

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Revisionはフクオカクラフトで買っています。Revisionは外れがない。

全部美味しかったです。

 

 

夕飯はいつもの四文屋にて。

帰りに気付いたのですが、博多駅にも四文屋・住吉酒販(角打ち)が入っています。

やべえな。

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【3日目】

昼食はとり天ルドゥーへ。ザ・とり天という感じ。

発祥の東洋軒にも劣らない味でした。

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夕食は写真がないけれどもフクオカクラフトでタコスとクラフトビールを。

初めてのタコスは少しジューシーさに欠け、思っていたような味ではなかったです。

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この日は別のホテルへ移動。ベストウエスタンプラス 6500円/2泊也。

 

 

 

【4日目】

昼にはミシュラン獲得のうどん屋、志成へ。

ここは提供に時間がかかるのですぐ行列ができてしまう。

 

開店の時間を狙って訪問し、並ばず食べられました。

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夜は天ぷらひらおにて。

ご飯の付く定食ではなく単品で頼んでビールを飲んでいたが、これが失敗で、ご飯があったほうがビールも美味く飲めることに今回気付きました。

 

 

ホテルに帰ってから博多で買いこんだ酒を飲む。

鮮度が命の日本酒、やはり美味いです。

 

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翌日はこだまの企画切符で安く新幹線に乗って帰宅。

楽しかったです。

インサレーションジャケットの選び方

最近はダウン、化繊のインサレーションジャケットの選択肢が増えてきています。

選択肢が増えるのは良いことですが、実際どれを買えばいいのか迷いますよね。

 

なので、アークテリクスを例に、

①現行のラインナップの内容

②どのような視点で選ぶべきなのか

③アクティビティ別での選び方

 

それぞれをまとめてみたいと思います。

 

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結論を先に書いておくと、インサレーションジャケットは

 

・高強度のアクティビティ

・低強度のアクティビティ(冬の普段着、登山の停滞時など)

・厳冬期の低強度なアクティビティ(ビレイなど)

 

など、異なるアクティビティへ最適化されており、適切なモデルを購入することが必要になります。

 

選ぶための要素は、①表地 ②中綿の種類 ③中綿の量 ④価格 ⑤フードの有無 などになります。

 

今回の記事は、現行のラインナップについて上記条件を分かりやくまとめたうえで、最後の項にて、実際にアクティビティ別でどのモデルを選べばよいかを挙げています。

 

 

 

 

*前回のインナー編はこちら

アパレルメーカー社員による登山・自転車用のインナー考察 - 葦原計劃


 

 

①現行のラインナップの内容

以下の表にまとめてみました。

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モデル名で並べてあります。

*Hoody, Parkaと記載があるものがフード付き、何も書いていないものはフードなしです。

*LT…Lightweight, 軽量モデル、AR…All ARound, 汎用モデル、FL…Fast & Light, UL向け、SV…SeVere Weather, 過酷な環境向け

 

左から順にモデル名、重量(g)、外側の生地、中綿の種類、定価 になります。

この表をパッっと見ても正直良くわからないと思います。

 

次項②にてそれぞれの項目について解説していきますが、何を買えばいいのか知りたいだけの人は③アクティビティ別での選び方まで飛ばしてください。

 

 

 

②どのような視点で選ぶべきなのか

 

☆アウター生地

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アウター生地を種類ごとに塗り分けてみました。

 

東レAratoが幅広く使用されていることがわかります。これは高密度で織られた防風生地です。生地が高密度なことから、ダウンの抜けを防げます。(TheNorthFaceのヌプシジャケットも、東レの糸かはわかりませんが、見た感じ同じような生地を使用しています)

東レTyonoは生地自体が多少のストレッチ性を持っています。

Gore-Texは言わずもがな、通気性のある防水生地です。

Fortiusは通気性が良く、4wayストレッチの生地です。

 

*Dはデニールの略です。糸の太さを表しています。1Dは9000mあたり1gの重さの糸を表しています。

要するに、数値が大きいほど太い糸を使っています。

 

 

☆中綿

ダウン…言わずもがな、軽量で保温性の高い中綿。

Coreloft…濡れると保温性が失われるダウンの弱点を補うため、アメリカ陸軍絡みで開発された素材。2種類ありますが、Coreloft Compactと比べ、Coreloft Continuousの方が暖かいです。

 

 

☆重量

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軽いものから順に並べてみました。

330g未満が軽量なモデル、400g以上が重いモデルということで、色分けしています。

 

軽い3モデルは表生地がArato 10D(デニール)、中綿はNuclei FL以外ダウンです。

Ceriumは軽量・携帯性を重視したモデルです。Nucleiは化繊の中綿で保温性は多少Ceriumに劣るものの、化繊の中綿で濡れに強いモデルです。それぞれ表生地はAratoの10デニールの糸を使用しており、かなり薄い生地になっています。

 

330~375gのモデルは通気性・ストレッチ性などの機能性を重視したモデルが多くみられます

通気性を重視しているのがProton、ストレッチ性を重視しているのがAtomです。Agriumの立ち位置は良くわからないのですが、ダウン使用している割に値段が抑え目なので、(街着として?)割と戦略的なモデルなのかなと勝手に思っています。

 

400g以上のモデルは、寒冷かつ運動量が低い場面での使用が想定されています

私はAtom ARを持っていますが、行動中に着るとかなり暑いです。Thorium AR, Nuclei SVはAtom 使用したことがありませんが、重量と素材から察するに、Atom AR以上に保温性があるでしょう。

 

表地にGore-Texを使用したモデルは800g以上と重いです。これは中綿の量が多く、表地に重いGore-Texの生地が使われているためです。

 

 

☆保温性

これに関しては寝袋のような明確な基準がありません。

自分が持っているAtom ARとCerium LTに関して言えば、保温性はほとんど同じです。

 

表地の防風性も体感温度に影響するので一概には言えませんが、ウェアのコンセプト、中綿量からするに、以下のような感じかと思います。

 

 

Proton LT<Atom LT<<Nuclei FL<<Cerium LT<Atom AR≦Agrium<Thorium AR<<Nuclei SV<<<<Atom Parka, Fission SV

 

通気性重視のProton LT

ストレッチ重視のAtom LT

軽量・保温性比重視のNuclei(化繊)、Cerium(ダウン)

バランス性重視のAtom AR、Agrium、Thorium AR

保温性重視のNuclei SV、Atom Parka、 Fission SV

 

正直Atom AR、Agrium、Thorium ARあたりの保温性の差は良くわかりません。

コンパクトなAgrium、かさばるけど安くて使いやすいAtom AR、表地が丈夫なThorium ARという感じでしょうか。どれか1着持っていればいいと思います。

 

 

 

☆価格

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3万円台、4万円台、それ以上で色分けをしてみました。

3万円台は中綿が化繊かダウン(750fp)4万円台はNuclei SVを除いてダウン(850fp)、9万円以上はアウターがGore-Texと、ハッキリ分かれました。

 

3万円台のインサレーションは他ブランドと比べてもそれほど高くなく、この価格帯が充実しているアークテリクスのインサレーションジャケットは結構手を出しやすいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

③アクティビティ別での選び方

長くなりましたが、②で整理した情報をもとに、どのような視点でインサレーションジャケットを選ぶべきかをまとめます。

 

インサレーションジャケットの使用が想定されるアクティビティは下記の通りです。

 

トレイルランニング(夏季)

高山登山(夏季)

・クライミング(夏季)

・街着(冬季)

・スキー

・高山/雪山登山(冬季)

・クライミング(冬季)

 

下に行くほど高い保温性が必要になります。

それぞれのアクティビティに必要な特徴をまとめてみましょう。

 

トレイルランニング(夏季)…通気性・透湿性

高山登山(夏季)…軽量性・保温性

・クライミング(夏季)…ストレッチ性

・街着(冬季)…防風性、防寒性

・スキー…防風性、防寒性

・高山/雪山登山(冬季)…より高い防寒性

・クライミング(冬季)…より高い防寒性

 

こうなります。

では、①でまとめた特徴をベースに、どのモデルが最適化を当てはめてみます。

 

 

トレイルランニング(夏季)…通気性・透湿性

モデル名 重量 アウター生地 中綿
Atom LT 345 Tyono 20D(東レ) Coreloft コンパクト(60g/㎡)
Atom LT Hoody 375 Tyono 20D(東レ) Coreloft コンパクト(60g/㎡)
Proton LT 340 Fortius Air 20 Coreloft コンパクト(60~80g/㎡)
Proton LT Hoody 375 Fortius Air 20 Coreloft コンパクト(60~80g/㎡)

中綿が化繊で、60g/㎡と少なく、なおかつ通気性のある表生地を使用したモデルが適しています。個人的にこの中で選ぶならProton LT(フードなし)です。

 

高山登山(夏季)…軽量性・保温性

モデル名 重量 アウター生地 中綿
Cerium LT 280 Arato 10D(東レ) ダウン(850fp)/Coreloft(80~100g/㎡)
Cerium LT Hoody 305 Arato 10D(東レ) ダウン(850fp)/Coreloft(80~100g/㎡)
Nuclei FL Hoody 325 Arato 10D リップストップ(東レ) Coreloft Continuous(65g/㎡)

夏季の高山登山では、ほとんど夜間にしかインサレーションジャケットは使用しません。最低気温0℃までならCerium、もう少し最低気温が高ければNuclei FLのチョイスが良いのではないかと思います。

 

・クライミング(夏季)…ストレッチ性

モデル名 重量 アウター生地 中綿
Nuclei FL Hoody 325 Arato 10D リップストップ(東レ) Coreloft Continuous(65g/㎡)
Atom LT 345 Tyono 20D(東レ) Coreloft コンパクト(60g/㎡)
Atom LT Hoody 375 Tyono 20D(東レ) Coreloft コンパクト(60g/㎡)
Atom AR 425 Tyono 30D(東レ) Coreloft コンパクト(60~120g/㎡)
Atom AR Hoody 475 Tyono 30D(東レ) Coreloft コンパクト(60~120g/㎡)

生地にストレッチ性のあるAtomが候補に挙がります。軽量で、表地にリップストップの生地を使用しているNucleiもよいかと思います。

 

 

・街着(冬季)…防風性、防寒性

モデル名 重量 アウター生地 中綿
Agrium 330 Arato 15D(東レ) ダウン(850fp)
Agrium Hoody 365 Arato 15D(東レ) ダウン(850fp)
Atom AR 425 Tyono 30D(東レ) Coreloft コンパクト(60~120g/㎡)
Atom AR Hoody 475 Tyono 30D(東レ) Coreloft コンパクト(60~120g/㎡)
Thorium AR Hoody 490 Arato 30D(東レ) ダウン(750fp)/Coreloft(80~140g/㎡)

まあ正直街着なんて何でもいいと思いますが…

(というかVeilanceか24ラインから選ぶべきだと思いますが……)

個人的に挙げるなら上のモデルです。ThoriumはAtom ARより汎用性が低いのでおススメしません。Agriumは正直良くわかりません。このモデル買うくらいならTheNorthFaceでもいいじゃんと思います。

 

・スキー…防風性、防寒性

モデル名 重量 アウター生地 中綿
Cerium LT Hoody 305 Arato 10D(東レ) ダウン(850fp)/Coreloft(80~100g/㎡)
Atom AR Hoody 475 Tyono 30D(東レ) Coreloft コンパクト(60~120g/㎡)
Nuclei SV Hoody 600 Arato 15D リップストップ(東レ) Coreloft Continuous(不明g/㎡)
Alpha Parka 805 Gore-Tex ダウン(850fp)/Coreloft
Fission SV 890 Gore-Tex Coreloft Continuous(65g/㎡)

私はAtom AR、Cerium LTそれぞれをゲレンデで使用したことがありますが、このくらい保温性があればまあ十分だと思います。ただ、スキー用のウェアの方が正直暖かいです。外側に丈の短いシェルを着ているせいかもしれませんが、隙間から風が入ってきます。

(節約のために)敢えて山用のギアをスキーで使うならばアリです。

 

Alpha ParkaとFission Parkaをスキーで使うのはオーバースペックだとは思いますが、おそらく相当暖かいでしょう。

 

 

・高山/雪山登山(冬季)…より高い防寒性

・クライミング(冬季)…より高い防寒性

私は晴れているときに雪山登山を5回くらいしたことしかないので何とも言えませんが、モデル名にSV(SeVere weather)とついているモデルが適しているのではと思います。

 

 

 

まとめ

私は以下のように使い分けています。

 

夏山…Cerium LT Hoody

春・秋…Proton LT(フードなし)

冬の中強度ではAtom AR Hoody

 

最初の1着として買うのであれば、厳冬期(スキーなど)の使用を想定していないのであれば、、Nuclei FL(Fast & Light)が重量・保温性のレベルが高く、安価なのでよいと思います。より防寒性を重視するのであれば400g前後のモデルを、防寒性と軽量性の両方を重視するのであればCerium LTかAgriumを買いましょう。

 

氷点下の寒い日にはAtom AR、Nuclei SVあたりがコスパ的にもちょうどよいのではないかと思います。

 

他ブランドをここまでまとめる気にはならなかったのですが、外生地と中綿の種類・目付をこの表に当てはめて、どれを買うべきかの指針にしていただければと思います。

 

終わり。

日本百名山 開聞岳

屋久島編【2日目】の続きです。

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屋久島から下山した僕は、屋久島空港前にある安価なホステル「とまり木」へ。

お姉さんに送ってもらって18時前に到着。髭の生えた仙人みたいな人が受付をしてくれる。しかし、彼は宿泊客であって、宿の人間ではなかった……!

 

このホステルは庭にテントを張って宿泊すると800円/泊という破格のお値段だったので、もちろん庭にテントを設営する。にゃんこが寄ってきて、テント設営の邪魔をする。かわいい。

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テントの下に潜り込むにゃ~ん

 

テント設営後に宿の人が戻ってきたので受付をする。

そして風呂に入る。風呂は完全に普通の家と一緒だった。写真はない。

 

ドラッグストアでペヤングと卵を買ってきて、ペヤングに卵を3つ載せて食う。たまんねえ。居間でキリンラガーの大瓶を飲みながら、他の宿泊客2人と談話する。1人は北海道で農業をしている人で、冬は暇だから旅行をしているとのこと。もう一人は転職の有給消化期間で離島めぐりをしているとのこと。転職先はバーグ〇〇〇とのこと。神戸本社ですね。

 

色々と情報交換をして寝る。この日はいろいろ濃すぎて疲れた。

 

 

【3日目】

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飯作ってたら膝の上に載ってくるねこちゃん。

オッドアイなのね



翌日、7時頃に起床。パスタを食べて2人と談話する。

私は繊維関連の知識を中途半端に持っているので、「何でも相談してください」と連絡先を交換する。バーグ〇〇〇が流行ったらこっちから連絡します。

 

嘘だよ、カミナハウスは神だよごめんなさい。

 

 

13時。1日1便のフェリーで鹿児島へ。搭乗時間は4時間。

フェリーに乗ったら即入浴+サウナ。そして3階で鶏の炭火焼きツマミながらビール。

美女とすれ違ったけれど1級客室の個室へ行ってしまったので話しかけられなかった。

酔っぱらったら広間で寝て、覚醒して、また寝て。で鹿児島に到着。

鹿児島では二郎系の「夢を語れ」でラーメンを食べ、快活の12時間パックで就寝。

もやしアレルギーなので、夢を語れでは野菜ヌキを楽しませてもらいました。

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【4日目】

この日は開聞岳へ。

鹿児島から開聞岳へ行く電車は6:20発の次は10時発とだいぶ間が開いてしまうので、夜明け前に出発して6:20の電車で開門駅へ。本数が少ないせいか、高校生がたくさん乗っていた。

 

開門駅には8時前に到着。市役所で荷物を預かってもらえると事前情報で調べていたが、市役所が改築中でやっていなかったので、開聞岳2合目にほとんどの荷物を置いていくことにする。

 

9:20に登山開始。10:20に開聞岳登頂。11:20には下山終了。

コースタイムは5時間でしたが、荷物が少ないこともあり2時間で往復できました。

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これは長崎鼻という岬(?)。

 

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左下、煙みたいなのは雲でした。

 

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これは山頂から。

 

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ウナギ養殖しているらしい湖。

 

 

山頂からは展望が良く、屋久島も望めます。

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指で差している島が屋久島。昨日までここにいました。

 

下山後はバスで指宿まで移動し、海鮮を食べ、酒を飲み、鹿児島へ戻る。

鹿児島では名店で地鶏の炭火焼きと鳥刺しを食べて終了。1500円だった。

 

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普段焼酎を飲まないのですが、せっかく鹿児島に来たのだからと飲んでみました。

ロックで飲んだのですが、やはり特に美味しいとは思わないですね……

 

ちなみに日本最南端の日本酒酒造は熊本で、それ以南は大体焼酎みたいですね。

日本最南端の日本酒酒造のお姉さんが、屋久島で出会った人です。

 

 

鹿児島で泊まったホステルは靴が盗まれるほど治安が悪い場所でしたが、洗濯して干した服は運よく盗まれず、全て回収できました。神に感謝。

Uberとか、Food Pandaとか、日雇い労働者がたくさん泊まっている1泊1500円の謎宿でした。

 

まあ天気よくて何よりでした。

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博多編に続く。

日本百名山 宮之浦岳(屋久島) 冬季縦走

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はい。

 

1泊2日で日本百名山宮之浦岳を縦走してきました。

宮之浦岳のピークを取るだけならピストンすれば日帰りで往復できてしまうのですが、せっかく屋久島に来たわけなので縦走してみました。

 

 

装備は基本的に以前ブログ記事にまとめたものと同じですが、シュラフを持っていかず、ビビィとインナーシュラフのいつもの組み合わせを持っていきました。夏の雲ノ平と冬の屋久島の気温で大差なかったので、これでいけると判断しました。というより、着替えが意外とかさばってシュラフバックパックに入りきりませんでした。


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【1日目】

この日は移動日。

家から伊丹空港へ電車で移動し、一日一本の飛行機で屋久島へ。

飛行機が意外と小さくて、風で揺れます。

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この日、屋久島は風速20m/sとのことで、強風で着陸できない可能性もあるとアナウンスがあり、実際着陸時はかなり揺れたので怖かったです。

 

 

 

13:05 屋久島空港に到着。空港が想像の1/5くらいのサイズで驚く。

ホームセンターへOD缶とライターの買い出しに行く。ついでに軽く食糧を買い足す。

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14:30のバスで宮之浦港へ。15:30のバスで宮之浦港から白水雲水峡へ移動。

16:05 白水雲水峡 到着。

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歩くこと30分ほどで白谷小屋に到着。今日はここに泊まります。

白谷小屋には誰もいませんでしたが、時折カタコト音がするのでビクビクしながら夕飯を用意します。

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夕飯はアルファ米屋久島のスーパーで買った真空パックの和牛炭火焼き。美味い。

小屋には水が勢いよく沸いていましたが、飲用との表示がなく、ビビりながら飲みます。

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この日は19時に就寝。

 

 

【2日目】

19時に寝たこともあり、2時に目が覚めて二度寝、3時にも目が覚めて三度寝、4時過ぎに再度目が覚めたので起きる。

朝飯はいつものお茶漬け、お湯を沸かしてアルファ米を戻し、そこへお茶漬けの素をぶち込む。

 

5時前には片付け、荷物をパッキングして出発。この日の日の出は6時50分頃で、まだ真っ暗です。

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暗い中、辻峠(標高900m)を越え、道がV字にカーブしているところで迷いながらも沢沿いのトロッコ道に出る。6時ごろに軽装な女性に追い抜かれる。荒川登山口からの登山者か?まだ薄暗い時間帯にライトをつけておらず、急に真後ろに現れたのでビビり散らかす。怖いわ。

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ロッコ道が終わるころには日が登りはじめ、明るくなっていくなかウィルソン株・縄文杉へ。両方とも見たけれど特に感動する感じではなかった。

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屋久島は火山質(?)の土壌のせいで土壌に栄養が少なく、そういった環境でじっくり育った杉は油分を豊富に含んでおり、江戸時代は建材として重宝されたとのこと。

年貢の代わりになったということで、現代でいえば一本数百万の価値があったのではないかと想像する。

 

 

 

縄文杉を過ぎると本格的な登山道になり、高塚小屋を通過し、新高塚小屋へ。ここが宮之浦岳までの最後の山小屋になるのでゴア上下を着て早めの昼食を食べる。

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一応11時までにここを通過できなければ新高塚小屋に泊まると決めていたが、実際は10時に通過できたので宮之浦岳まで行くことに。

 

 

 

 

新高塚小屋を過ぎたあたりから樹氷が見え始め、地面にも樹木から落ちた氷が見える。

アイゼンを履くほどではないが、上下レインウェアの着用が必要な感じではある。

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しばらく歩くと曇ってきた視界が一瞬晴れ、宮之浦岳が視認できた。

これが今回の縦走で一番感動できた景色だ。

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正直、今回の縦走装備を選ぶ中で一番悩んだのがアイゼンを持ってくるかどうかだった。

これまで標高の低い雪山へは3度行ったことがあるが、全てツボ足で登っており、凍結した岩場のイメージがなかった。

 

結論から言うと、今回は簡易アイゼンであるチェーンスパイクを持ってきて正解だった。というのも宮之浦岳は幅広く岩肌が露出しており、その岩肌一面に氷が張っていて、アイゼンなしでは滑ってなかなか登ることができなかった。チェーンスパイクをつけることで氷壁でもグリップが効き、安全に、というより楽しく登ることができた。

 

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前日は強風だったが、今日はそこまで風が強くなく、体温が奪われることはなかった。

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大きいつらら。

 

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樹氷を楽しみながら、アイゼンを氷壁に噛ませて楽しみながら標高を上げていく。

ヒヤリとする場面は特になく、宮之浦岳へ登頂。

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山頂手前で薄いエコバッグを持った、異様に軽装な女性を追い越す。観光客か?新高塚小屋に荷物をデポしてピークを獲りに来たのだろうか。

 

山頂からの展望はゼロ。天気予報は晴れだったが、標高1000mくらいからガスっていてほとんど何も見えなかった。まあ人生そんなもんです。

 

 

 

山頂では15分ほど休憩(Twitter)し、反対側へ下る。寒いので炭水化物を多めに摂り、発熱を促す。しばらく下ると暖かくなってきたのでダウンを脱ぐ。

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持ってくる手袋間違えた。


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モアイみたいな岩。

 

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一瞬晴れると展望が良い。

 

 

かなり岩肌が露出している箇所が凍結しており、チェーンスパイクで氷を割りながら下る。アイゼンをつけていると雪の付いていない岩肌で滑るかと思っていたが、結構グリップしてくれて歩きやすい。

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多少アップダウンはあるものの下り基調で、テンポ良く下っていく。

2時間ほどで花之江河という湿地に出る。泥炭があるとのことで、(ウイスキーの)ピートやんけ、と勝手に興奮する。ここで、山頂で出会った女性に追い抜かれる。

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この女性、やけに軽装だと思っていたけど、後で話を聞くと「登山バッグ忘れたからとりあえず車にあったエコバッグ持って登ってみた」とのこと。食糧はなし。「断食は慣れてるからいけると思った」とのこと。

 

 

この女性と途中から仲良くなって一緒に下山する。「おなかすいた」とのことなので、補給食のドライマンゴーをあげる。代わりに淀川登山口から屋久島空港まで車で送ってもらえることになった。

 

 

淀川(よどがわ、よどごう)はその名に似合わず、非常に澄み切った川だった。

淀川小屋の水場は淀川そのもので、川の水がそのまま飲めることに非常に衝撃を受けた。

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お姉さんは家から淀川へコーヒーを飲むためだけに訪れるとのことだった。

 

 

淀川小屋から淀川登山口へは30分ほど。下り基調かと思いきやアップダウンだらけで全く標高は減らない。サルを見かけながらもしんどく歩き、淀川登山口へ到着。ゴール。

 

 

話を聞いていると、お姉さんは日本最南端の(日本酒の)酒蔵、花の香の社長の妹で、仕事を探しに屋久島へ来たとのこと。「仕事を探しに離島に来るのはどう考えてもおかしいですよ」ってちゃんと伝えました。

 

日本酒トークをしながら車で下山。淀川登山口は標高1300mあり、下りは長い。

道端にはサルがいて、全く逃げる気配がない。

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ラブラブ。

 

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ケツの穴を見せつけるサル、結構いるらしいです。謎。

 

「新政美味しいよね」とか「日本酒の販路がどうこう」とか「ちゃんと花の香飲んでよね」という話をする。飲みます、ちゃんと。

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これ買いました。取り扱いしてる酒屋が少なくて、買うのが大変。

 

最近美味しい日本酒を探すコツを一つ見つけました。

内緒です。

 

 

この日は空港前のホステル『とまり木』に宿泊。ここでもキャラが濃い人が出てくる。

続きは次回、開聞岳編で。