大学生の時にアークテリクスのAlpha SLを買って以来、私はアークテリクスが大好きなんですが、また一着追加で買ってしまいました。
今回買ったのはRho LTという、冬用のベースレイヤーです。
低気温で低強度のアクティビティをする際のインナーとなっています。
裏が起毛していて薄手のフリースみたいな感じです。
これまで冬用のベースレイヤー(兼フリース)にはPatagonia のキャプリーンを使用していまして、これが非常に使い勝手が良く、街着からスキーまで幅広く使っていたのですが、だんだんボロボロになってきたので似たようなものを探していました。
ポリウレタン入りで結構ストレッチのあるサーマル生地でできていまして、長めの袖や丈、シルエットが非常に調子良いです。
ただモデルチェンジで新品では手に入らなくなってしまいました。
ポリウレタンも劣化しますので、長くは着ていられません。
こちらが今回買ったRho LT Hoodyです。(14,000円+税)
床に置いてある写真を見るとフーディーですが、ハンガーにかかっている写真を見るとタートルネックに見えます。これが今回一番のお気に入りポイントです。
タートルネックにして街着にも、フードをかぶってスキーにも使えます。
口元も覆えるようになっていまして、これをしていればマスクをしていなくても許されそうです。
生地はPES84%、PU16%とかなり伸びのある生地です。
ですが、生地自体には上品なドレープ感があり、ウレタンによるキックバックも強くてしっかりとしています。
シルエットはスリム目で、袖は9分丈くらい。街着で着ていてもスタイリッシュでいい感じだと思います。
胸ポケットは圧着でつけられており(無縫製)、風合いとしてはゴアテックスのレインウェアの内側についているものにかなり近いです。高温をかけると圧着が取れる可能性があるので、乾燥機には入れない方が良いかもです。
サングラスを入れて少し余裕あるくらいのサイズ感です。
Rho LTはこれまでジップのものはあったのですが、ちょっとカジュアルに着るのは難しい感じでした。
今回のフーディーの画期的な点は、タートルネックとしてカジュアルに着られる一方で、フードでの防寒や、口元をマスク代わりに覆うことができ、アウターのチンガードの汚れ防止にも役立つユーティリティの両立です。
私が服を選ぶ時のコンセプトである、街着と山着の両立に適したウェアでしたので、新品即決で定価で買わせていただきました。
まだ公式ウェブサイトにも出ていないくらいの商品なので、結構早めのインプレになったかと思います。
これで私の持っているアークテリクスのウェアは8着目になりました。
ついでですが、自慢も兼ねて軽く紹介させていただきます。
①BETA AR
Gore-tex PROを使用したアウター。460gと少し重め。
Gore-tex PROは擦れに対する耐久性が高く、皮膚の油脂分が付着しても透湿性が失われにくくなっています。
防雨・防風性が非常に高く、いつでも安心して使用できるアウターです。
②BETA SL
Gore-tex Pacliteを使用しています。315gと軽め。
Pacliteは表地とメンブレンの2層構造のため軽いですが、裏地がなく、簡単にコーティングされているだけです。裏地がペタペタしており、肌に張り付いた際に体温を奪いやすいのが難点です。そのため、裏地に凹凸をつけて肌へのべたつきを減らして改良した生地がPaclite Plusで、これはZeta SLなどに使用されています。
生地のアップグレードに伴ってBeta SLは現在は廃版商品。
ZetaはBetaより着丈が約4㎝長くなっています。ですが、アウトドアにはBetaくらいの着丈がちょうどよいです。BetaでPaclite Plusのウェア出してください…
最近はほとんどのウェアがアースカラー(オリーブ・グレー・茶色)になっています。僕はこれがとても嫌で、わざわざ昔のアークテリクスを中古で買ってきました。写真ではわかりにくいですが、少し毒々しい派手な青色になっています。金の刺繍も最高です。
尚、この頃のアークテリクスは3~5年くらい使うとフードや裾のシームテープが剝がれてきてしまうのが弱点です。(現行品を使ったことがないので今もそうなのかもしれませんが…)
乾燥機で熱を与えると表面が起毛して撥水性が回復するのですが、シームテープにダメージがあるような気がするので私はなるべく控えるべきだと考えています。撥水性がなくても防水性はありますので、そこまで撥水性にこだわる必要はないです。
(生地が水を吸って重くなる、生地が吸った水が冷たい、というデメリットはありますが…)
左右のポケットが大きく、500mlのペットボトルが入るくらいなのですが、これが非常に調子良くて気に入っています。Beta ARだと少し重いので、保温性が必要ない夏はこちらのBETA SLを使っています。
③Cerium LT
ダウンを使用したインシュレーションジャケット。313g
軽量化を意識した中程度の保温力を持つインサレーションジャケットです。
寒冷な時期に中程度のアクティビティをするのに向いています。
生地の密度が低いのか、ダウンが少しずつ生地表面から抜けていくのがストレスに感じますが、ウェアが軽量化されていると思って前向きにとらえています。
もう少し耐久性のある表地を使用しているモデルがソリウムです。こちらの方が重く、街着向けです。多分ダウンも抜けないのでストレスも少ないです。
パッキング時にコンパクトになるので、秋から春までのアウトドアアクティビティに向いています。軽いのでお守り代わりだと思ってとりあえず持っていきます。
④Atom AR
バカなので似た色のインサレーションジャケットを2着持っています。
475gと重め。CoreLoft(多分Primaloftと同じ)という嵩高性が失われにくい化繊のインサレーションジャケットです。
この色のウェアばかりなのは、オレンジが好きというのもありますが、雪の上で使っていて一番目立つのがオレンジという理由もあります。遭難しにくいはずです。
Atom LTがPatagoniaのナノパフのように中強度のアクティビティ向けだとすれば、Atom ARは低強度~中強度向け。アクティビティ中のみ使うのであればAtom LTの方が良いと思います。
ただし、高強度ではフリースを着て、強度が下がった時だけインサレーションジャケットを着る、というような使い分けができるのであればAtom ARの方が(保温性という意味でも)懐が深いです。まあそういう使い方をするにはほぼ500gという重量は携行するのに重過ぎるんですが……
Cerium LTの使い分けですが、Atom ARは普通に洗濯機で洗えるので、汚れると分かっていて軽量化がそこまで重要ではないときにAtom ARを使います。保温性ですが、Atom ARとCerium LTで大差はありません。若干Atom ARの方が暖かい気がします。
⑤Monitor Coat(Veilance)
Gore-tex Proを使用したコートです。100%街着向けです。
Veilanceの一番の特徴はアークテリクスのロゴが表に出てこないことです。
ウェアの商材に関しては、以前偽物と本物を買った時の記事をそれぞれあげているので、そちらをご覧ください。
最近はVeilanceのモデルが簡素化されてアークテリクスの24ラインに出てきたりもしているので、結構そこが狙い目だったりします。それでも僕はVeilanceの方が好きですが
⑥Skyline T-Shirt
減量加工をしたポリエステルを使用した半袖シャツです。
生地にコシとドレープ感があり、サラリと着られる夏向けのシャツです。
現行のモデルはコシがなく、くたっとした生地でボタンホールの近くにしわが寄ってしまっていますが、これはちゃんとしています。
襟の形もキレイです。これで1万円とかだったかな?最高。
⑦綿100%のシャンブレーシャツ
これは中古で買ったものでモデル名が不明ですが、たまに着ています。
アークテリクスらしさは感じられないのですが、アメリカのSFあたりでよく着られてそうなシャツです。
持ち物の紹介は以上になります。
今年はJILSANDER+とのコラボが11月にあるそうなので、とても楽しみです。
このTシャツと、ジルサンダーコラボを買ったら満足かな?
↑無駄にスタッフシャツっぽいのが良い