以前、VeilanceのMonitor Coatの偽物を入手したことを書きましたが、ついに本物を購入することができました。
偽物と比較できるように画像を上げながら、レビューをしたいと思います。
さて____
ご存じの方も多いかと思いますが、Arc'teryxのVeilanceはArc'teryxの街着ラインで、一番の特徴は表にブランドロゴである始祖鳥のマーク、並びにアークテリクスの文字が入らないことです。
最初の頃は最高の素材ということでGore-tex Proをメインに使用していたように思えますが、最近はFast & Lightを推していて、Shakedryやインサレーションの素材を多く使用しているように思えます。
Monitor CoatはVeilanceの中で、フィッシュテールが特徴の、M-51(モッズコート)テイストなジャケットになっています。
↑M-51のフィッシュテール
襟付きのフォーマル目なモデルがPartition Coat
Monitor coatのショート丈(フィッシュテールなし)がIsogon Jacket
(と勝手に認識しているのですがあってますかね……)
まず、現行でGore-tex Proのみを使用したMonitor Coatはありません。
Veilanceの公式サイトでMonitor Coatを検索すると4点出てきます。
1,2点目がダウン入りのモデル(表生地がGore-tex Proと、ウール杢調の生地で違う)
3点目は表生地がShakedry 、中綿がCore-loft(化繊)のモデル
4点目がShakedry のみの超軽量モデル
どれも値段がバグって見えますね。
(1CAD=約88円)
私が入手したのは中綿なし、表生地がGore-tex Proのモデルです。
中古で状態がかなり良いものを手に入れたのですが、おそらく2012年前後のモデルだと思います。
↓本物(ブレてますね…)
↓偽物
偽物のほうが微妙にサテンテープの色が赤み強く、プリントが丸みを帯びています。
↓本物
↓偽物
本物は引手が杉綾、偽物はグログランですね。
両方ヒートカットしてあり、仕上げは似ています。
↓本物
↓偽物
両方ともファスナーはYKKの同じ製品を使用しているようにうかがえます。
水をぶっかけてみましたが、防水している様子はなく、意外ですが止水ではない普通のファスナーのようです。
YKKの上位モデルだったらエクセラあたりを使用しているのでしょうか?
↓本物
↓偽物
生地の切り出し方、縫製箇所は同じに見えます。
(まあバラシて型からパクってるんでしょうからね)
しかしこうしてみると生地は微妙に違いますし、シームテープの種類も違います。
偽物に使われている生地が何なのかは非常に気になります。
↓本物
↓偽物
止水ファスナー部分です。
偽物は動きが渋く、開けた時も汚く見えます。
しかし、どちらもYKKの止水を使っているんじゃないかと思うのですが(偽物にエクセラらしきYKKのファスナーが使われているため、偽物の止水ファスナーもYKKの止水ファスナーと思われる)なぜこのような差が出るのかが謎です。
↓本物
↓偽物
やはり本物はきれいですね……
本物はシームテープ幅が13㎜、ダイカットジャンクション(丸いシームテープのこと)もきれいに貼り付けられています。
偽物はシームテープの種類が異なるのが明らか。
ですが、ダイカットジャンクションの部分は本物と同じように見えます。」
ただ、圧倒的に本物のほうが縫製がきれいです。
最後に。
端から1㎜も開いていない縫い代。
美しすぎませんか?
フードのドローコードもきれいに隠されています。
ここまでする必要ないのにね~
収納袋にも簡単に入ります。
収納袋に入れればウエストバッグにも簡単に収納できます。
(なんか写真が全体的に手振れしてる・・・)
ちなみに色はブラックというより、カーボンっぽいグレーです。
以上、本物のMonitor coatを手に入れた自慢でした。