全く音楽に関わっていない一般人が選ぶシリーズ
2020年末に予想したアーティスト、今回予想するアーティストは以下の通り。
2021年に来ると思うアーティスト
1.YOASOBI
2.Aiobahn
3.長谷川白紙
2022年に来ると思うアーティスト(今回の予想)
1.崎山蒼志
2.4s4ki
3.ポップしなないで
番外:Eve、クレナズム
私が選ぶ際には曲の斬新さ、目新しさとメロディーの心地良さを基準にしています。
私は勝手に、「(一般世間の)及第点の曲を常に出してくるアーティスト」と「及第点ではないが飛びぬけたフレーズ・メロディ・仕掛けを作るアーティスト」「それ以外」に分類をしています。
・2021年に来ると予想したアーティストの振り返り
1.YOASOBI
正直YOASOBIは2020年末には既に流行っていたのですが、全ての点について圧倒的過ぎたので選びました。
小説をベースに音楽を作っているなんてことは正直どうでもよく、曲が全てです。曲の運びは毎曲似たような感じで、毎回1トーン上げたサビが入ります。私は音楽に詳しくないのでよくわからないのですが、王道、及第点を狙ったありきたりな曲の運びのようです。しかし、曲の中毒的なメロディと歌声によって毎曲及第点から100点近くまで無理やり押し上げられているような感覚を覚えます。私が毎回素直に感動する点です。
しかし、2021年末に出るTHE BOOK 2は正直あまり期待できておらず、小説を原作にするというスタイルに少し限界が来ているように思うので、もう少し別の分野(映画など)へ広げてさらに斬新な音楽を作っていっていただきたいなと感じています。
2.Aiobahn
私はMadeon, Porter Robinsonなどのアーティストが好きで、特にPorter Robinsonの『Language』はダンスミュージックの金字塔だと思っているのですが、彼らは2人とも自らが確立したスタイルに全く依存しません。
たとえば僕は、「よし、“Divinity”や“Sad Machine”みたいなポーター・ロビンソンのクラシックソングを作るぞ。フックになるサウンドで曲がはじまって、イントロにドロップがあり、BPMは90、サイドチェインのかかった16分音符のコードが入ってて……」って考えることもできる。そうやって似たようなものを作ることはできるけど、それでは全然僕の心は躍りません。リスクが全くないような気がするんですよね……。僕は何か新しい世界に足を踏み入れないとワクワクしないんですよ。
アニメに電子音楽 日本のカルチャーとポーター・ロビンソンの蜜月 | CINRA
Porter Robinsonはインタビューの中で上記のように答えており、リスクを冒してでも新しいミュージックへ足を踏み入れていきたいと語っています。
Aiobahnも同じようなスタンスを取っており、ダンスミュージックから日本のオタクミュージックまで手広く手掛けています。私は彼らの、音楽の限界を試すような(自分の体で何ができるかを見つめ、実際に動かして全て試してみるような)スタンスに強く感銘を受けています。
韓国語を母国語としながら、英語・日本語の曲を淀みなく作っていく才能、2000年代のミュージックの雰囲気のなかで新しい曲を作っていける能力がずば抜けたアーティストだと思います。
今年出た以下の4曲はどれも独特の雰囲気がありながら、聞いていてどこか心地良さがあります。
にゃるらと組んでユーロビートな曲も出しています。
これからの活躍にも耳が離せないアーティストです。
3.長谷川白紙
「艶かしさ」「躰のグロテスクさ」「破壊」「奇書」
長谷川白紙の曲を言い表すとこういう感じになります。
歌詞は読めない漢字ばかり、聞いているときの不安感は虚無への供物を読んでいた時のような心境です。
わたしをみての歌詞には英語と日本語が混ざる箇所があるのですが(実際に調べてみてください)英語と日本語を分けると以下のようになります。
mbryo...Iso ual his back and a huge painting just a little more the floating spices of your eyes and th... t.. p.
溶ける袂も等しいの 彼の背 大きな絵 とあと少し 漂う目の あなたの 香辛
時が過ぎたら 私は起草の盗賊 そうだ 懐かしい
特徴的なフレーズが次々と投げ入れられます。
まあ正直解説しろと言われても全くわからないので、こればかりはぜひ聞いてみてくださいとしか言えません。
・2022年に来ると思うアーティスト(今回の予想)
2021年の方が長くなりすぎたので手短に。
2021年はコロナ渦でライブ活動も少なく、新しいアーティストが注目される機会が少なかったと思います。そのせいか、正直誰が流行りそうか予想するのは難しいのですが、個人的に斬新さのあるアーティストを挙げてみました。
1.崎山蒼志
粗削りながらも、限られた環境で曲を作り上げていくイメージ力、想像力が素晴らしいと思います。頭の中がどうなっているのか全く想像できません。
2.4s4ki
アサキ。
儚さ、脆さ、危うさがあるものの、曲からは彼女自身のカラーというか、雰囲気がヒシヒシと伝わってきます。
2021年は外人アーティストとのコラボ曲も出していますが、どれも完成度が高く、驚きしかありません。
3.ポップしなないで
何よりも曲のパワーがありすぎる。
まだまだこれからのアーティストだと思うのですが、これからいろんなテイストの曲が出てくることを期待しています。
あと、凸ノ高秀さんのエッセイ漫画の中で着ているTシャツに『救われ升』と書いてあるのが気になっています。梅割りは最高。
・番外:Eve、クレナズム
(あまり詳しくないのですが)Eve氏は歌い手畑から出てきて一般に広がってきているアーティスト、歌にも力があり、これからどんどん若い人の間で流行っていくとは思うのですが、私にはどうしても曲風が似ているように感じられてしまい、目新しさがあまりないような…(←何様なんだ?)
無難に流行っているアーティストを挙げるとすれば一番か二番になると思います。
クレナズムは個人的にとても好きなアーティスト。
ボーカルの綺麗さ、清楚さがある一方で、歌詞に『alc.9%』と普通に出て来る俗っぽさがたまりません一般的な曲で歌われる普通の日常、一般的な日常よりも私たちに少し寄り添う、身近さ、俗っぽさ、一時的な衝動、そういう感じがとても好きです。
以上です。