さて前回の続き。
安房峠を越えて、下りに入る。
雨が降るかもしれないという予報もあったけれど、無事晴れて、乾いた斜面のダウンヒルとなった。
峠を越えたのが13時頃、後は風呂に入って上高地でテントを張ったら寝るだけである。
上高地のキャンプ場の風呂は残念ながら温泉ではなく、上高地に入る手前の中の温泉に入ろうかなと考えていた。中の湯は安房峠を松本側に下った側にあり、秘湯をうたっている温泉ではあるがそこまで秘湯という感じではない。
そこで、松本から高山へ抜けたことのある人なら見たことのある、卜伝の湯に行ってみることに決めた。
場所は上高地へのトンネルが始まるところにある。マイカー規制が始まる、いつも警備員が立っているところである。
。
1グループ30分の貸し切り制となっており、駐車場がないので車で来た場合は中の湯からの送り迎えが必要になる。今回は自転車だったので、卜伝の湯の近くにある売店へ電話をして予約し、14時からの入浴を決めた。
窓から見える川は、いかにもな雪解け水が勢いよく流れており壮大であった。
脱衣所の扉を開けるとすぐに階段があり、5段ほど降りたところに洞窟のような湯舟がある。
もちろん体を洗う場所などない(秘湯あるある)。
お湯は無臭で、濁りもなく温度も特に熱すぎるということもない。あまり温泉らしくはないが、ちょうどいい感じである。
洞窟の中の貸し切り温泉というロケーションを楽しめる温泉でした。
釜トンネルはしょっぱなから斜度10%の登りが2㎞近く続く鬼仕様である。
こんなに斜度のあるトンネルは珍しい。
上高地に着いて、小梨平キャンプ場へ向かう。自転車は立ち入り禁止になっているが、入り口の人曰く押してなら入場していいとのことだった。その辺曖昧らしく、ビジターセンターの人には自転車の持ち込みを注意されたが、押していれば特に問題ない様子。
乗ると規制されちゃうので、降りて歩いてください。
小梨平キャンプ場へは1.5㎞程、着いたら受け付けを済ませる。一泊800円で、たまたま無料でカレーメシをもらった。
即テントを設営。上高地を散策することに。
周回コースのようになっているのだが、軽い気持ちで入ると、一周するのに1時間半くらいかかるので注意が必要である。
途中にあった小屋でギネスビール、一番搾りを買ってキャンプ場へ戻る。晩飯は平湯バスセンターで買った冷凍の鶏ちゃんとカレーメシ。これを肴にビールを3本飲んだ。
キャンプ場の売店のビールはかなり良心的な値段設定で、うれしい。
この日は18時頃には就寝した。翌日は雨予報である。