高山ライド(後半)
さて。
朝は6時に起きた。
台風が近づいているせいでこの日は昼過ぎから雨予報。
なるべく早く、ゴールしたかった。
高山には4度来たことがある。
観光はそこそこに、出発しよう。
いつかはバグパイプで優雅に水出し珈琲を飲みたいと思う。
ここに来るときはいつも余裕がない。
今日は高山からR41・R360を経由して白川郷へ抜け、そこからR156で五箇山を通り抜けて金沢まで走る。
昨日よりは楽だが、下り切る前に雨が降ると困る。
出発してから休憩を入れず、『君の名は。』の舞台(らしい)飛騨古川を通り、山間部へ。
一気に車が減り、走りやすくなる。
「落石注意」
「落ちてくる石が避けられりゃ世話ねえぜ」という声をよく聞くが、これは「落ちてくる石に注意」という意味ではなく「落ちている石に注意」という意味である。
急斜面の下や、動物の通り道になっている場所には落石が多い。
この日は避難訓練をしていたらしく、僕が村に差し掛かる度に大きな音でサイレンが鳴り始めて驚いた。
いきなり「大地震が起きました」なんてアナウンスされたらそりゃ驚きますわ。
しかも今回は携帯電話を持っていなかったので情報もない。
なかなかのスリルだった。
村を二つほど通り過ぎると天生峠に差し掛かる。
ちなみに特攻の拓に出てくるのは天羽。読み方は同じ。
僕は下調べを一切してこなかったので、どのくらい登るのか全く知らなかった。
景色ええやんけ。
しかし上機嫌で走ってたらいきなり激坂が始まり、終わる気配がない。
フロントのインナーが39なのでなかなか死ねる。
1時間ほど登り続け、山頂に到着。
でかい小屋があった。
峠には湿原があり、一時間ほどで全部見られるそうだ。
(写真の右側にいる女性に聞いた。)
しかし今回は雨に降られたくないのでスルー。
即ダウンヒルに入る。
すると突然に素晴らしい景色が目前に広がった。
正面に見えるのが白山である。
天生峠、最高か?
この後も下り続けるといきなり茅葺屋根のおうちが出現する。
この集落に入る手前で左に曲がると有名な展望台がある。
一応、記念で写真も撮った。
だいたい10時くらい。
この後はただひたすらR156を海に向かって下るだけ、に、みえた。
白川郷から少し下った場所のコンビニでポカリ900mlだけ補充。
バイクパッキングをしたチャリ乗り3人組がいた。
どこまで行くのかは聞かなかった。
少し早いペースで走る。
金沢へ抜ける車は少なく、走りやすい。
途中トンネルがいくつかあるのでリアライトをつけっぱなしで走る。
丸池で水を汲む。
給水ポイントは大事にしていきたい。
2時間ほど走り、五箇山を抜けると金沢まであと少しである。
しかし、最後の最後にクソみたいな登り。短いが急。
無言で登り切る。
せっかくなので登った後に写真を撮った。
この後トンネルを抜け、一気に標高を下げる。
平地を一時間ほど、クソ暑い中走ると金沢に到着した。
途中少し雨が降り、アスファルトの持っていた熱がちょうど顔のあたりまで昇ってきてほんとうに暑かった。
到着は14時。輪行の準備を終えたタイミングでちょうど雨が降り出した。
電車で芦原温泉まで鈍行で一時間ほど。15時過ぎには家に着いた。
二日目の走行時間は休憩込みで6時間。
二日間の走行時間合計は16時間 総走行距離320km 獲得標高4400m
久しぶりの運動により、翌日は筋肉痛になった。
終わり。