乗鞍&上高地&高山祭
先日、後輩をSDA王滝に参加させるために送り迎えをした際に車が故障。
ダイナモ(オクタネーター)が故障し、朝7時に大雨の降る神岡の山奥で2時間待機、からのレッカーをやりました。
ソニー損保のロードサービスでは「50km以内」または「保険会社の指定する工場」まではレッカーが無料。
保険会社が指定したのは富山プジョーだが、ディーラーに持ち込んだら修理費が高いのは目に見えてわかっていること。
しかもこの時点ではダイナモ自体が壊れていると思っていた。
(ダイナモ自体を交換するとリユース品で8万~、新品交換だと15万~)
どこへ入庫するにしても一旦レッカーを出してくれた車屋に入庫するようで。
車屋から近い飛騨古川駅まで移動。
この日は大雨が降っていたのだが、駅に着くころには止んでいた。
一応様子を見てみようということで、ボンネットを開けて中を見ると、ベルトが外れているだけだった。ベルトを新品に交換するだけならうちでもできるよ、とのことで飛騨古川に入庫
したのが3週間前。
今週はその車を取りに行くついでに、乗鞍登って上高地観光して高山祭を見てきた。
その様子をお届けします。
10月8日(土)
飛騨古川にて車を回収。
高山のバローで食料を買い込み、塩尻に住んでいる友人に会いに松本まで移動。
松本の中華屋で飯を食い、塩尻峠をオープンカーで攻め、自分は道の駅『風穴の里』で就寝。
最近、中華屋に行くと担々麺を頼んで三宮のデパートで食べたのと比べてしまうが、それに勝るものはいまのところない。
ちょうど道の駅に着いた頃から雨が降りだしていた。
乗鞍側から松本へ下るブルぺ自転車と5台ほどすれ違ったが、それを追っているような様子だった。大体23時頃のこと。
歯を磨いて就寝。
10月9日(日)
朝6時に目が覚める。
大雨が降っている。
天気図を見ると昼前には雨が止む様子。
雨が弱まるまで道の駅で待機。
8時ごろに雨がピタリと止む。
今しかないと乗鞍の登り口まで移動。
到着後すぐに自転車を組み立て、ヒルクライム開始。
登り始めたのが9:00
登り口のおじちゃんに
「山頂付近は風が強いから自己責任でね。岐阜側は風が強いから抜けられないよ」
と声を掛けられる。
登り始めは大したことなかったが、森林限界あたりから濃霧に。
何も見えない。
自転車乗りは二人すれ違った。
あまり防寒してなさそうな様子で不安になる。
途中の山小屋あたりから体感気温が一気に下がり、アウターの下にセーターを着る。
ウールには水分を吸うと発熱する機能があり、乾くのも早い。
ユニクロのワゴンセール500円のセーターは冬の防寒具にイチオシだ。
セーターを着こんだが、それでも寒い。
足を止めると一気に体が冷えて死んでしまいそうだ。
強風でペースは上がらないが、それでも踏み続ける。
10:20頃、県境に到着。
三本滝のあたりでポジションを直して15分ほど使っているのでいいタイムかな?
しかし、最後坂を登りきろうとした時、異変に気付く。
斜面に遮られていない県境だけ、風が明らかに強い。
秒速100mかというほどメチャクチャな風が吹き抜けている。
しばらく斜面に隠れて風が弱まるのを待ったが、一向に弱まる気配がない。
仕方ないので陰から出ると、一瞬で右に吹き飛ばされた。
ヤバい。これはヤバい。
自転車から降り、吹き飛ばされそうなそれを担いで通り過ぎる。
し、死ぬ~~~~~
霧で完全に視界が塞がれ、畳平じゃなくて岐阜側へ間違って行ってしまう。
途中で気付いて引き返した。
畳平に着くも、濃霧。
他に自転車の姿はない。
とりあえず小屋に入ってストーブで暖を取る。
休憩室いっぱいの人が、登山目的の人が霧が晴れるのを待っていた。
30分ほど服を乾かし、セーターとアウターを着て下ることに。
天気は少し良くなっていた。
一瞬霧が晴れた瞬間に撮影。
手を離すと自転車が吹っ飛んでいくので手で押さえて撮影。
登りはひどかった天気だが、下りはいくらかマシになっていた。
眼下のヘアピンに登ってくる自転車乗りが見えた。
この日はヘルメットを忘れたのでキャップ被ってゆっくりと下った。
ら、追い抜かれた。
安全第一。
下りきったらすぐに自転車をばらして車に積む。
そのまま上高地へ移動。
一日600円の駐車場に車を止め、金がないので自転車で上高地へ移動。
上高地はマイカーが規制されているのだ。
しかし、駐車場から上高地はなかなか距離があった。
スノージェットとトンネルを4つほど抜け、ようやくマイカー規制の入口へ。
いきなりトンネルに入る。
しかしこのトンネルがなかなかの曲者で…
1500m 斜度11%が延々と続く。
死ぬ…
39-28のギアで頑張って登り切る。
次のトンネルは平地っぽい。
僕「え、なんか急に登り始めてるんだけど…」
トンネル「平地だと思ったか?バカめ!」
トンネルがこんなに激しく登ってるのは日本でもここくらいだと思います。
死ぬ。
上高地は駐輪場以降自転車立ち入り禁止なので、そこからは歩き。
おなじみの風景。
雪が解けて綺麗。
自撮りなど。
せっかくなので、遊歩道を一周してみることにする。
一周15分くらいかな、と思っていたが、結局2時間近くかかった。
後の祭りとはこのことである。
暗い中自転車でクソ狭い道を下りたくないので早足で歩く。
妙に反対方向から歩いてくる人が多いな、と思ったけど、一周2時間かかるんだから14時から歩き始める人なんて少ないよね、って話。
サルがいたり、きれいな池があったりと、自然いっぱいの上高地。
いいところでした。
16時ごろ上高地を出る。
ちょうど2台のバスの後ろにつき、トンネルはスムーズに下りきる。
ちょうど逆方向からツーリングをしているらしい20人くらいの学生の集団とすれ違った。
上高地にはキャンプがあり、ツーリングの野営地にはちょうどいいかもなんて思う。
高山へ行く途中、白骨温泉に寄る。
白骨温泉は家族風呂かと思うほど小さく、3人くらいしか同時に入浴できないが、かけ流しで、ぬるくて、ちょうどいい感じだった。
18時から宿泊客専用になるのか、それまでに上がってくれと言われた。
彼女とこれたら素敵だろうなんて思った。
風呂から上がったのが18時前、そこから高山へ向かう。
安房トンネルの有料道路は750円かかるので、ケチって安房峠を越えていく。
大体30分くらいかかったが、そこまで荒れてはなかった。
高山
高山市街は車の立ち入りが制限されており、指定駐車場に停めて少し歩く感じだった。
20時から駐車料金が一気に安くなるので、市外のコンビニで時間をつぶしてから駐車。
車を停めた空町駐車場は『氷菓』で折木が新聞記事を調べる図書館だった。
市街地に入る。
ちょうど目の前で前夜祭が行われていた。
山車が向きを変える場所をちょうどとれたので、写真を撮ってみる。
大体11基ほどだったろうか。
まつりのあと。
この日は屋台で高山ラーメンを食べ、古川の道の駅で寝た。
10月11日(月)
この日は朝9時に道の駅から自転車で市街地へ。
まだ空いている古い町並みを見て観光。
喫茶『かつて』
折木が先輩と話すシーンで登場する。
後でここに入り、パフェを食べた。
高山祭とあり、市街地には朝市だけでなく、いろんな店が開いていた。
原木栽培のシメジ、味噌、好みの味に仕上げた七味、漆塗りの盆などいろいろ個人的にほしいものを買った。
この日は山車が神社の前に一列に並べられていた。
人が多すぎるので遠目に写真を撮って終了。
この後は『かつて』でパフェを食べ、12時には高山を離れる。
自転車をばらして車に積み、下道で福井まで帰った。
これは自分に買ったお土産である。
この後シメジでほうば味噌を作り、久寿玉を飲んだ。
日本酒があまり好きではない僕も、飛騨の吟醸酒は大好きだ。
大吟醸より吟醸酒の方が米の味がして美味いと思うのだが、酒屋でそれを言ったら笑われた。
久寿玉は本当に美味しいので、高山に行った際はぜひ買ってほしい。
以上で三日間の飛騨旅行を終える。