日本百名山 南アルプス編-1(北岳、間ノ岳、塩見岳)
今年の6-7月に塩見岳(日帰り)と北岳+間ノ岳(1泊2日)をやってきました。
我々が行ったときは天気がそこまでよくなくて、あまり感動はしなかったのですが、記録として残しておきます。
南アルプスは標高が3000mを超える山が多いのですが、私は2500mを超えてくると高山病なのか頭が痛くなってきます。なので、南アルプスはロキソニンが必須装備でした。
・塩見岳
前日は道の駅 歌舞伎の里大鹿に泊まり、4時に出発。
登山口の鳥倉林道は5時スタート。
行程はトータルで24㎞。標準のコースタイムは16時間なので、1泊2日を覚悟して三伏峠までテント装備を担ぎあげる。結論から言うと、塩見岳は往復で10時間ほどで帰ってこれたので、日帰りで登頂できた。
三伏峠まではガンガン登って標高を上げる。
テント装備を持っていたこともあり若干きつかったが、2時間ちょいで三伏峠まで登り詰める。テント装備は三伏峠にデポして塩見岳へ向かう。
あまり天気は良くない。
休憩はほとんどせず、10時ごろに塩見小屋(営業していない)に着く。
ここから塩見岳にかけてはちょっとした岩場があり、少しスリルが感じられた。
私は塩見岳が初めての南アルプスだったが、一定の標高で赤い岩の地層(鉄分を含んでいる?)を見て少し驚いた。他の南アルプスでも同じ標高で似たような地層がみられる。
緑も少なく、あまりきれいな景色とも言えない…
塩見岳山頂にて。11時前だったと思う。
南アルプスの魅力の一つは豊かな植生(特に、高度が高い地点でも苔の生えたきれいな森林があること)だと思う。塩見岳はそういった点(きれいな苔の森)は評価できるが、三伏峠を過ぎてからの展望は天気の関係もあってかあまり魅力的だと感じられなかった。
登山口の広河原から北岳を登り、そこから間ノ岳・農鳥岳へ縦走するプランを立てていたので、車は奈良田へ駐車し、広河原へはバスで向かうこととした。
朝6時頃のバスで広河原へ向かう予定だったが、6時台のバスはハイシーズンしか運行しておらず、一番早いのが8時台のバスだった。6時には奈良田についていたが、バスがないことが判明したので、車で寝て時間をつぶした。
広河原をスタートできたのは9:40頃。芦安からは6時台のバスがあったので、ほとんどの登山客は7時には広河原をスタートしているようだった。
登り始めると、おそらく白根御池小屋に泊まっていた登山客がそこそこ下ってくる。
意外と女性のみでのグループが多い。
白根御池小屋、結構きれいそうに見えた。
ここから草すべりで一気に斜度がきつくなる。
テント装備なのか重そうな荷物を持っている人が集団でゆっくり歩いていたので、追い抜いていく。我々はテント装備だが、食料と睡眠道具を削っていることもあり、荷物は10㎏未満で非常に軽い。
稜線へ。
11時過ぎには北岳肩の小屋に着いた。
我々が泊まるのは北岳小屋のキャンプ場なので、肩の小屋では10分ほど休憩して出発。
12時ごろ登頂。登山口の標高が高いこともあって、そこまでつらい感じはなかった。
ただ、標高が高いために頭痛はしていた。
明日登る間ノ岳を望む。
北岳小屋には14時頃到着し、チェックイン。コロナの関係もあってキャンプ場ですら予約が必要だった。(ただし入金期限が宿泊日の3日前で、3日前を過ぎると一気に予約枠が空く)
夕飯は小さなカップ麺、レトルトカレー、アルファ米を食べて就寝。
標高が高くて頭痛がしていたので酒は飲まず、ロキソニンを飲んで寝た。
翌日、天気は急変して視界はほとんどなかった。
4時に起床、朝食を食べて5時に出発した。
間ノ岳に登頂するも、まったく展望は晴れなかった。残念。
農鳥小屋。水を販売していたので500ml買おうとしたが、1L未満は販売していないとのことで断られた。500mlしかいらないのに1L買って500mlを捨てるのが憚られた。管理人の耳が遠く、説明するのが面倒だったので結局水は買わなかった。
水場はピストンで往復20分ほどかかるとのことだったので、給水はあきらめた。結局、ここで汲まなくても水は全然足りた。
全然晴れる気配がなかったので下山開始。
降下点までは縦走、降下点からは北アルプスの薬師沢のような嫌らしい下りが続く。
一気に標高を下げて大門沢小屋へ。
ここでは水を補給。
大門沢小屋からは渡渉もしながら進んでいくが、ある程度進んだら林道へ合流し、道が舗装される。舗装路をしばらく歩くとバスで通った道に出る。そこから少し歩いて駐車場へ。ゴール。
そんな感じで、北岳はかろうじて晴れたものの展望は微妙、塩見岳は曇っていて魅力がよくわからず、間ノ岳はそもそも展望がなかった。
そんな感じで南アルプスには微妙な印象が残ったが、次の悪沢岳や聖岳は良い経験を期待している。
以上