転職活動をしてみて。
リクルートエージェントを通じて転職活動を進めているのですが、途中で思ったことをまとめてみます。
私は20代で第二新卒(入社後3年未満)を若干過ぎた程度の社会人です。
仕事はメーカーで、営業・輸出入・開発・製造を経験しています。
リクルートエージェントは最初にキャリアシートを作成して担当者(エージェント)と面談をすると、自分に合った求人が送られてきて、そこへエントリーして進めていく流れになっています。
僕の担当になったエージェントは、良くも悪くも「マニュアル通り」の仕事しかできない人でした。マニュアル通りに必要事項を確認し、チェックしてるんだろうなという雰囲気がプンプンします。
なので、届く求人は特に洗練されている感じもなく、希望年収で営業の仕事があればとりあえず送られてくるような感じです。
で、転職活動を進めてみて思うのが、9割の企業が年功賃金を導入しているということです。
例えばある企業が年収330~600万円で募集をしているとして、エントリーして話を聞いていると「あなたは20代なのでこの給料です」という話になります。大抵350~400万円です。
じゃあ年さえ食ってればもっといい給料もらえるんでしょうか?
私は自分の能力を評価してくれる会社で高い給与をもらって仕事をしたいと考えています。当然です。同じ仕事なら高い給料がもらえる方を選びます。しかし、転職活動で求人を見ていると予想以上に多くの会社が、年齢ベースで賃金を決めているように思います。
自分の能力が評価される会社に入ればいいじゃん、と考えましたが、自分が仕事をしているのと違う業種だと、私がこれまで積んできたキャリアをなかなか理解してもらえないのです。
例えば、輸出入の業務は実際に仕事をしている人には仕事の大変さが伝わりますが、実務をしたことがない人には全く大変さが伝わりません。
営業も、右肩上がりで結果を残せていれば評価されるのでしょうが、客先の業界が順調でなければそう上手くも行きません。数字を維持できているだけでも有能な業種ってあると思います。ですが、そのあたりを正直に話しても、実情を知らない人には正確に評価してもらえないでしょう。
何が言いたいのかというと、
・転職で給料を上げようと思うとこれまでの経験が必要
・しかし、他業種・職種だとこれまでの経験が理解されない
・給与は大抵の場合年功賃金に落ち着く
ということです。
一次面接を人事担当として、二次面接を現場の課長・部長と行うケースが多いように思いますが、現場の課長・部長数人が理解できるキャリアを持っていないとキャリアアップにはつながりにくいということです。
私はこれまでのキャリアは他業種への転職であっても評価されるべきだと思います。
だってそれが「その人が仕事ができるか」を表しているからです。
私は一人の転職で数百万円受け取るリクルートエージェントはもっと仕事をすべきだと思います。
私につけられたのはマニュアル通りの仕事しかできないカスエージェントで、別の担当者に変えるようにリクエストを出しましたが、次の担当者も大してレベルの変わらない人でした。まあ要するにカスです。カス。
しかも、こんな言われた仕事しかできないカスエージェントにアシスタントがついており、私はとても驚きました。仕事できなくてもアシスタントってつくんですね。
リクルートエージェントがすべき仕事とは、「複数の業種・職種の知識を持ったエージェントが、求職者のキャリアを評価し、それを転職先の企業に伝えること」ではないかと思います。
その過程で求職者のスキルに見合った仕事を仲介できれば尚善。
まあとにかく、一度の転職で数百万を受け取るエージェントの仕事として今のお仕は非常にお粗末ではありませんか?と私は思うわけです。
話がそれますが、私はもっと日本の転職市場は拡大すべきだと考えています。
稼げない業種から稼げる業種へ労働力は移動すべきだと思いますし、競争力のある企業がさらに力を伸ばしていくべきだと思います。
閉鎖的な賃金体系の中で労働力をこき使うのはせこいです。
そのためには人の能力を正しく評価することが必要で、それは1回の転職で数百万円を受け取ってる転職エージェントの仕事なんじゃないですか?と私は思うわけです。
終わり。