私はアークテリクスが好きだ。
最初にアークテリクスを知ったのは大学生のときで、自転車サークルに入った僕がいろいろ雨具を探しているときに見つけた。高校が登山部だったのでレインウェアは持っていたが、上下10,000円のかなり安いもので、雨が降れば湿気で中がびしょ濡れになるようなものだった。
アークテリクスはゴアテックスがあまり普及していないころから、自社で生地を染めてカラーバリエーションが豊富だった。そのころ他ブランドは赤・青・黄色など原色系の生地を使用していたが、同じ生地を仕入れているのかどのブランドも同じ色で、そんな中オレンジやネイビーの生地を使っていたアークテリクスは一段と映えていた。
私が最初に買ったのはAlpha SLで、古着屋の並行輸入品を4万円で購入した。
結局4年くらいアウトドアで着倒して、熱接着テープが剥がれてきたのでヤフオクで7000円くらいで売った。
アークテリクスの魅力は立体縫製ともいわれている。
あまり他ブランドのウェアを着たことがないので比較はしていないが、確かに着ていて動きづらいと感じたことはない。ヘルメットを被ることが想定されており、フード内にヘルメットがすっぽり収まるのも良い点だ。
私が今保有しているのはAlpha SVとBeta AR、Atom ARの3点だ。
アークテリクスのモデルは主にSL(Super Light) LT(Light) AR(All Round) SV(Severe Weather)の4つに分けられる。SLが生地が薄くて軽いモデルで、SVが一番耐久性のあるモデルになる。
また、LT/AR/SVがGore-tex Pro を使用しているモデルになる。
Gore-tex Proは裏地・メンブレン・表地の3層構造で、耐水・耐風性に優れており、耐久性も高い。
1点ずつ紹介していこう。
Alpha SVはクライミング向けのモデルで、ポケットが体の中心部についているのが特徴だ。Betaに比べて丈が少し長いモデルになっている。
また、SVはスキーなど厳冬期のアクティビティにも対応するため、フードがかなり深めに作られている。
丈はサーマルが隠れるくらいの長さ。
おしりがすっぽりと隠れるくらいの長さで、防風性が高い。
フードの前部分は鼻が隠れるくらい大きい。
エロルソンヒューになれます。
ポケットが外側に3個(前2個、肩1個)、内側に2個の経個ついている。
正直こんなに要らないが、スキーのICパスを肩ポケットに入れられるのは便利。
次にBETA AR
Betaは登山モデルで、丈は短め。
フードが首回りから別に生えて来ており、首周りの防風性が高いモデルになる。
肩部分の生地が丈夫なものになっている。
丈はサーマルが少しはみ出るくらい。
ポケットは500mlペットボトルが余裕で入るサイズで使いやすいです。
最後にAtom AR
丈は短め。
袖にストレッチ性のあるリブが使われており、防風性が高い。
Atomは化繊のプリマロフトといわれる綿が入っており、ダウンと比べて保温性は劣るが疎水性があるため水に強い。
ゲレンデのスキーだったらこのくらいのモデルがあれば十分暖かい。
Atom AR×Alpha SV
今から買う方におススメなのはZeta SLかBeta ARモデルです。
Zeta SLはBeta SLの後継として出たモデルで、Gore-texのPaclite生地が使われており非常に軽量・コンパクトです。
値段も4万円未満とかなり買いやすい値段帯。
Beta ARはとりあえず1枚持っていれば困らないモデルです。
Gore-tex Proは透湿性能が非常に高く、着ていてほとんど不快感がありません。
生地も丈夫なので、山でもタウンユースでもガシガシ使えます。
インシュレーションジャケット系としてはAtom LTが推せます。
重ね着するならフードが付いていないモデルの方がいいかもしれません。
最後に_
最近はワークマンの安価なレインウェアも普及してきており、防水性能は特に悪くないと思いますが(自分自身で使ったことはありませんが、周りの人の声を聞く限り)、一度快適なウェアを買うともう廉価版は買えません!
一度買ってしまえば4、5年は持つものですし、遭難した際は命綱にもなり得るものです。
ぜひ一度試してみてください。