大阪→東京 キャノンボール 実走編

準備編の続きです。

 

さて、キャノンボールの実走は休みの都合上GWの4/28→4/29へ決定。

出発時刻は夕方と決めていました。

 

夕方出発のメリットは下記:

・大阪-四日市-名古屋を深夜に抜けるため渋滞を回避できる

・未走行の静岡バイパス区間を明るいうちに抜けられる

・箱根峠を気温が高い昼過ぎに通過できる

 

逆に伊賀越えが深夜になり、横浜-東京で渋滞にはまるリスクはあるものの、伊賀越えは予め試走しておくことで解決、東京の渋滞はバテていても信号で休憩できるという発想で懸念事項から外した。

 

下記は今回の行程表とルートです。

NUCCの方のキャノンボール考察を参考に作成しました。

実際のスタートは20:30なのでこれより1.5時間遅いです。

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↓うまく表示されてくれないルートラボ

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前日の27日は仕事だったため、21時頃まで仕事をし、秋吉で焼き鳥を食べて帰宅。

じっくり昼過ぎまで寝るつもりが8時ごろには目が覚めてしまった。

部屋の掃除をして、書きかけだったルートラボのコースを仕上げて、行程表を作成していたらいい時間になってしまい、準備をして家を出た。

 

スタートの梅田新道まで家から30分ほど走る途中でたこ焼きを食べ、20時に梅田新道に到着。

写真を撮って、キリの良い20時半にスタート。

 

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大阪市内は路上駐車のために道路状況が悪いが、慣れてある程度スピードが出せるようになると走りやすい。

なるべく信号での待ち時間を減らせるよう、歩車分離信号の歩行者信号が変わっているのを見逃さずに走る。

 

清滝峠のふもとまでは、一ヶ所常時左折可能な交差点を直進するのが難しい程度で、特に問題なくパス。

清滝峠もあまり足を使わないように低めのギアでパス。

木津までは信号の接続がよく、スピードに乗ったまま緩急のある坂道をパスできた。

 

木津市内を通過、木津大橋を渡った次の信号で右折しなければならないが、この信号が非常に長い。

今回はスムーズにパスできた。

そこからは木津川に沿って東へ、大型トラックが多いが、バックパックに貼った反射テープの効果もあり大きく避けてくれた。

目立つ反射を貼っているだけで車がかなり大きく避けてくれるので、リアライトより効果が高い気がする。

 

伊賀市内でコンビニに寄り、1度目の休憩。

おにぎりとオロナミンCを買い、オロナミンCを一瞬で飲み干して出発。3分ほど。

 

伊賀ICで国道の側道に入り、採石場のある峠をパス。

登りは大したことないが、下りの路面が荒れているのでなるべくホイールをロックさせないようにブレーキングして下る。

対向車が来てもライトですぐわかる時間帯だったので、安心して下ることができた。

 

峠を下ってからは川沿いに走る。

ここで、スーパーの袋を持って川を見下ろしながら歩いている普段着の、自殺者か夢遊病者みたいな25歳くらいの男性がいて、ビビる。

深夜二時に突然照らさせる死んだ顔の男、めちゃくちゃ怖かった…

 

しばらくして1号線と合流。

関で0時5分、出発から3時間半ほど。

 

峠を下り、亀山のコンビニで2回目の休憩。

おにぎりを購入して即出発、3分ほど。

 

亀山から鈴鹿方面へバイパスのような国道を走り、四日市市内へ。

昼間は渋滞している道路も空いており、スムーズにパス。

通過したのが1時5分、出発から4時間半。

 

実はこの時点で1時間の貯金ができていた。

いきなり1時間の貯金ができているのは、京都→四日市六地蔵経由で走った人の行程表をそのまま使用しており、走行距離が伊賀越えの方が距離が短いため。

 

また、作成した行程表は日本橋に22時間30分で着くようにしてあるので、実質2時間30分の貯金があった。

 

 

四日市から名古屋までは信号が増え、1分1秒を削りたいと気が焦る。

この間に深夜にも関わらずパトカーを4台見かける。

 

名古屋の六番南ICに2時半ごろ到着、出発から6時間。1時間の貯金。

寒くなってきたのでアウターを着る。

少しだけ空気抵抗が増えた感じがした。

 

 

次の豊橋まで遠いなと思いながらも、日がのぼるまでに距離を稼ぎたかったので頑張る。

静岡は東向きの風が吹きやすいというので期待していたが、全くそんなことはなく、名古屋から豊橋まで向かい風に苦しめられる。スピードが乗らず、27km/hほどで我慢の時間が続く。

 

このあたりの記憶が曖昧だが、おそらく一度休憩を取ってポカリを補給、そこにリポDを薄めて入れて飲みながら豊橋まで走り切ったと思う、

4時半頃に強い眠気が襲ってきたので、豊橋で道路沿いの駐車場に寝転がり、30分のアラームを掛けて仮眠を取る。

眠気は取れたが、変な姿勢でアスファルトの上で寝たせいで膝と小指が痛くなる。

朝5時のアスファルトは冷たかった。

 

5時40分にキャノンボール前を通過、スタートから9時間。

貯金は30分ほどまで減っており、また向かい風がかなり強かった。

グロスが削られる苦しみを味わいながら走る。

 

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塩見坂バイパスはR1でパス、海沿いを走るも向かい風が厳しい。

一度止まって1分ほど立ったまま目を閉じていたら結構回復したので、頑張る。

 

弁天島をパス、反対側からキャノンボールっぽい雰囲気の人とすれ違う。

完全に風を味方につけた走り方でうらやましい。

 

弁天島を渡ったところにあるファミマで3度目の休憩。

カレーライスをレッドブルで流し込み、カロリーメイトを持って出発。

かなり早食いをして15分はかかっていなかったと思う。

 

7時半に天竜川、出発から11時間 予定から20分の貯金。

天竜川のバイパス回避は詳しく調べていなかったので少し動揺するも、Garminのルート通りに走ると問題なく抜けられた。

ここでも向かいから風を味方につけたロード乗りとすれ違い、ジェラシーを感じまくる。

 

まだまだ一向に風が味方に付かず、変な力のかけ方をしたのか膝も痛いので悲しくなってくる。

 

向かい風の悲しみを背負ったまま金谷峠に突入、一度走ったことがあり、そこそこ本格的な峠だったなと覚悟していたので、ヘタれることなくパス。

 

ラブホ峠に着いたのが9時、スタートから12時間半 貯金は20分。

休憩を取っていないにも関わらず貯金が増えないので、少し焦りながら静岡へ向かう。

 

島田の市街地を抜けると交通量も増えてくる。

 

宇津ノ谷峠は予習していた通り、道の駅からバイパスをくぐり、歩道橋の踊り場からバイパスの歩道へ進入。

トンネルを抜けた信号で2分ほど足止めされるも、下りはスムーズに抜け、静岡市内へ。

 

静岡駅に10時45分着、14時間15分経過、15分の貯金。

頑張ってるのにグロスが減っていく悲しみ。

平地区間なので休憩少なめで走ったと思う(記憶がない)

 

清水ではR1の信号を回避できる市街地ルートを使用し、いよいよお楽しみの富士由比バイパスへ。

 

イオンのある交差点を右折し、清水清見潟公園から静清バイパスをくぐり太平洋自転車道へ。

相変わらずの向かい風に耐えながら進む。

 

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↑いい天気(嘘)

 

健康ランドを11時40分に通過。

R1との合流点で信号を渡り、踏切に引っかかったのでアウターを脱ぎ、倉沢市街を抜ける。

倉沢市街を抜けてからはR1を使わず、旧道ルートで由比をパス。

 

蒲原は道のわかりやすい蒲原駅の高架をくぐるルートでパス、新富士川橋は上り側の歩道で越える。

 

12時ちょうど、この時点で貯金が消える。

 

新富士駅付近で左折する場所を間違え、コースアウト。

貯金はなくなったけれど、そもそも22時間30分で着く行程表を使用しているのでまた1.5時間の余裕はあると考えれば楽になってきた。

 

吉原駅近くの倉庫街を抜け、無駄に長い防砂林沿いの道を走り、沼津へ。

眠くなってきたので、このあたりで歩道に寝転がり、アラームを掛けずに仮眠。

15分ほどで目が覚めたのでまた走り出す。

日が昇り、道路は温かくなっていた。

 

箱根に入る前にコンビニで長めの休憩。

この休憩はおそらく6回目くらい?

 

多分静岡を抜ける間に2回ほどコンビニ休憩を取っていたが、どこで休んだか記憶にない。

持参したジェルでBCAAは取れていたので、ウィダーのビタミンと鉄分を1本ずつ飲んだ。固形物はカロリーメイト2本とおにぎり2、3個ほど。

ソフトフラスクに入れてきたジェルのカロリーがかなり高く、そこまで固形物を食べずにこれたのは大きかった。

 

内蔵系にダメージはなかったので、今回の休憩ではたらこスパゲティ、ローストチキン、おにぎりを食べ、2本目のレッドブルを飲む。

炭水化物・糖類とカフェインを同時に摂ると吸収が促進されるので、回復度合いが高い。

 

 

今回の作戦としては、前半で貯金を稼ぎ、静岡で力をなるべく使わずに堪え、箱根はスムーズに越える予定だった。静岡で貯金がなくなるも、計画通り進んできており、体力は温存できていた。仮眠もとって元気だったので、箱根は標高を見ながらペース配分をし、一気に登り切る。

 

三島市内を出たのが13時20分、登り切ったのが14時40分。

Stravaの箱根峠のタイムは1時間を切っていた。

 

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寒いので再度アウターを着て、コンビニで買ったアールグレイ味のパンケーキをコーラで流し込む。 

芦ノ湖を眺めながら少しのんびりする。

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さてダウンヒル

旧道を下るが、驚くほど路面がきれいで(六甲山の荒れた路面とは大違い)何もしなくてもスピードに乗るコントローラブルなダウンヒルを終えると小田原市内へ。

 

小田原からはしばらく1号線、ルートラボを引き間違えていて自らバイパスへ誘導されるも、R1へ戻って途中から海岸線沿いのR134へ。

スピードに乗るが信号に割と引っかかる。

 

茅ヶ崎から戸塚までは謎の坂を登らされたり、謎の渋滞に巻き込まれたりしながらも車の間をすり抜けてパス。

タイヤに高圧で空気を入れていることもあり、飛び石がメチャクチャなスピードで飛んでしまう。

 

その後も謎のアップダウンを軽めのダンシングでこなしていくと、見覚えのある横浜駅前に。

横浜駅を過ぎたらY字の分岐を左に曲がり、交差点を渡って、引き返してきてY字の右側のR15へ入る。

 

R15は品川あたりまではかなりスムーズに流れていたが、品川あたりから一気に信号の接続が悪くなり毎回信号に引っかかるように。

時間には余裕があったので、気長に漕いで銀座へ入ると、一気に都会感が増して楽しくなってくる。

ウーバーイーツのおっちゃんから信号で「平地速いね、何キロくらい出てるの?」と話しかけられるも「特にメーター見てないんでわからないです…」と返す。

実際、今回のキャノンボールはほとんどメーターを見ずに走っていた。

 

日本国道元標が銀座通り口にあると勘違いしていたので、その辺をうろうろして何も見つけられず、ググってから日本橋へ。

 

そして19時30分に日本橋到着。

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走行時間 19時間1分

走行距離 524㎞

走行中の平均速度 27.6km/h

消費カロリー 17,500kcal

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友達がビールを買って迎えに来てくれていたので、そのまま車に収納されて横浜の二郎へビール飲みながら移動しました。

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総括すると、今回の成功要因は…

・伊賀越えルートによる時間短縮

・ソフトフラスクによる補給の時間短縮、内臓へのダメージ低減

・曇っていたので水分をあまり消費せず、補給の時間が短かった

・大阪を夕方に出発することによる渋滞回避

・バイパスの予習で迷子にならなかったこと

・エアロロードの選択(ニールプライドはいいぞ)

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今回の秘密兵器

が挙げられる。

 

逆に今回のマイナス要因は

・眠気(仕方がない、今回は1時間近く仮眠を取った)

・風向き(仕方がない、物理で殴れ)

・ゴール地点を間違える(仕方がない、ググれ)

 

くらいかな?

 

同日にキャノンボールを予定されていた方が上げていた当日の風向きを後で見る。

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ほぼ向かい風、名古屋→豊橋と金谷峠→静岡が特に苦しかった理由は風向きか。

 

 

さて、

ずっとやりたいと思っていたキャノボは、やってみると意外とあっけなく、眠気と風向きさえ味方すれば達成できるのかなという感じでした。

(まあ伊賀越えルート使っているので何も言える立場ではないですが)

 

ぜひこれを参考に一度トライしてみてください。

ありがとうございました。